[本目さよ]【何に期待して投票しましたか?】~統一地方選2015総括~
本目さよ(台東区議会議員)
こんにちは。東京都台東区議会議員本目さよです。今回の台東区議会議員選挙では、新人当選が5名。実質的には、現職が2人入れ替わりました。実質的には、と書いたのは、公明党と共産党は入れ替わる人が決まっていたからです。元職1人(3月1日の区長選に立候補した方)と現職3期目の挑戦をされた方が残念な結果になりました。新人は6人当選。自民党の若手2人と公明、共産、無所属がそれぞれ1人です。
■政党公認の新人若手は強い?
おとなりの中央区でも、若手女性でいまだ党勢が復調していない民主党公認の方が当選。台東区でも、若手の無所属の方は残念な結果になりましたが(有力だと言われていても)、政党公認の若手は上位当選です。※若手とは40代前半くらいまでのことを言っています。
■女性だからといって落ちないわけではない
7名立候補した女性のうち、1名が残念な結果になりました。台東区議会、女性議員の割合は約18%です。女性は議会ではまだ少ないので、目立つには目立ちますが、残念ながらどこの自治体においても、女性だというだけで当選するわけではありません。
■真面目にやった人は報われる?
でも、真面目にやったからといって、票がとれるわけではない。私と同じように区政報告のレポートを定例会ごとに発行し配っていた人が、大きく票を落としました。落選はしませんでしたが。一方の私は票を大きく伸ばしての当選。また、台東区ではありませんが、新人候補で政党の公認があり、若手であっても、落選した候補もいました。
4年間、まじめにやっていたかどうかや、議会での発言の質、しっかり勉強をしているかどうか?は票数には関連がないように見えました。土地柄✕相手候補✕性別✕年齢✕人柄✕戦い方など、複数の要因が絡んでいます。
■投票率は44.15%
3月1日区長選は35.73%前回の区長・区議同時選挙は49.57%でした。 区長選挙と区議同時選挙でなかった時点で、投票率は下がると予想していましたが、区議選ではさまざまな候補が出たことにより、投票率が思ったよりは下がりませんでした。
台東区とその周辺、私が知るかぎりの情報をもとに考察してみましたが、皆さんがお住まいの自治体ではいかがでしょうか?
■何に期待して投票しましたか?
皆さんは何かを期待して、今回の地方選で投票をしたのではないでしょうか?
ぜひ、継続しての「チェック」をお願いしたい。議会での発言がチェックできればいいのですが、それが難しくても、台東区の場合委員会は生中継しています。とにかく、自分が票を入れた人に連絡をとってみてください。
・区政レポートを送ってほしい
・活動を知りたい
そんなことを伝えれば、手法はインターネットなのか、紙のレポートかはわかりませんが、しっかり働いていることが見えると思います。自治体議員の仕事は行政のチェックや予算の議決、新しい政策の提案や条例の策定などをすることです。区長・市長が1人であるのに対して、議員は多数。様々な声の代弁者となることで、区長の暴走を止める役割もあります。
もちろん個人的な相談を受けることで、政策へと昇華させることは立派な仕事です。議員がしっかりと仕事をやっているかどうかのチェックを皆さんで行っていただきたいと思います。皆さんが生活している中で「おかしいな?」「これってどうなっているんだろう?」と思った時に、ぜひ、投票した人に伝えてみてください。
それが、議員を育てます。そうやって育ててください。学校や職場でも学期ごとや四半期ごとに評価がありますよね?そしてフィードバックもある。それで、新人も育っていきます。議会も同じです。
私もこの4年間、さまざまな人に育ててもらいました。改善するべき、と思った課題には積極的に取り組み、全体をみて、法律で禁止されている為難しいと思ったことはそれを説明しました。台東区では、上位で若手の候補者が当選しました。ぜひ、育ててください。 皆さんの手で!