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未分類  投稿日:2026/10/18

国民民主党は地方議員を増やせるか 堀田氏・宮嶋氏が見た参政党 


    執筆者:安倍宏行(Japan In-depth編集長・ジャーナリスト)

【本稿のポイント】

  • 国民民主党は来年の統一地方選の終了までに地方自治体議員を700名に倍増させる目標を掲げ、参政党は統一地方選で600名の擁立を目指している。
  • 番組では、堀田喬氏が国民民主党の候補者のエリート色を、宮嶋巌氏が立候補に手を挙げる人の少なさを課題に挙げた。
  • 700名は議員数、600名は擁立する候補者数で、数えているものが違う。2党の数字は同じ物差しでは比べられない。

 

国民民主党は統一地方選の終了までに地方議員を700名にする目標を掲げるが、番組では宮嶋巌氏が党員を軸にした参政党の増やし方との違いを指摘した。Japan In-depth 編集長 安倍宏行が、2026年10月17日配信の「G3(爺3)が高市政権を斬る!」から整理する。

動画URL:2026年10月17日(土)14:00~「G3 (爺3) が 高市政権を斬る!」ゲスト:堀田喬氏(フォトジャーナリスト)、宮嶋巌氏(月刊FACTA編集長)

国民民主党は、統一地方選に向け地方議員をどこまで増やす目標なのか?

国民民主党は、来年(2027年)の統一地方選の終了までに、地方自治体議員を700名に倍増させる目標を掲げている。党の公式報告によれば、玉木雄一郎代表は2026年4月5日の第6回定期党大会の挨拶で、これを「必達目標」に据えた。同じ大会の議案報告では、地方議員は340人と示された。5月31日には村岡敏英選挙対策委員長が栃木県連大会で「Road to 700」という目標を掲げた。党は公認・推薦予定候補者の一覧も公表している。

番組には堀田喬氏(フォトジャーナリスト)と宮嶋巌氏(月刊FACTA編集長)が出演し、この目標人数も話題になった。堀田氏は700名を厳しいと見たが、宮嶋氏は「真面目にやれば700は簡単に行く」と述べた(1時間0分28秒〜)。他党が減らす議席の受け皿を誰が取るかが焦点だ、というのが宮嶋氏の見立てで、リベラル勢力がしぼむ中、参政党と国民民主党に票が流れるとの見立てだ。宮嶋氏は、700名に届かなければ国民民主党は駄目だとまで述べた。そうしたなか、両党の統一地方選に向けての姿勢について、堀田氏は、国民民主党は本気でやっていないと断じ、宮嶋氏は参政党は本気でやっている、と評した。(1時間3分35秒〜)。

番組のゲストは、国民民主党の何を課題と見たのか?

堀田氏は、参政党には立候補に手を挙げてくる人がいくらでもいるのに、千代田区の補選の例を出し、国民民主党に手を挙げる人がいない、と指摘した(56分1秒〜)。候補者を募集しなければならないという話ではなく、なぜ本当に来ないのかを考えるべきだ、と述べた。

別の論点として、宮嶋氏は、国民民主党は候補者にエリートが多すぎると指摘した(51分51秒〜)。参政党には、介護など現場で働いてきたような「普通の人」が議員になる例が多い、という対比である。堀田氏は、玉木雄一郎代表に、「オーディナリーピープル」(普通の人)を候補に出し、その票で選ばれなければ国民民主党はもう伸びない、と進言したと語った(53分37秒〜)。進言の場面を語る口ぶりは、動画で確かめてほしい。

参政党は、どうやって地方議員を増やそうとしているのか?

参政党は、統一地方選での600名の擁立を掲げ、候補者を募集している。9月30日の定例記者会見の報告は「統一地方選挙での600名擁立に向け、引き続き候補者を募集」と記す。同じ会見で神谷宗幣代表は、国会議員が30名に増えたと述べている。8月28日の会見では、「プロジェクト600」(地方議員600名擁立目標)について、約300名の擁立が見えてきた段階で、年内に残り300名をそろえるよう推進していると報告された。

堀田氏は、神谷宗幣代表の横浜での演説を取り上げ、働きやすい環境をつくることが政治家の務めだと訴えて拍手を受けた、と紹介した(46分22秒〜)。

2党の数字は、同じ物差しで比べられるのか?

比べられない。国民民主党の700名は増やす地方議員の数で、参政党の600名は擁立する候補者の数であり、数えているものが違う。現状の数字も、国民民主党は4月5日の党大会で示された地方議員340人、参政党は9月30日の会見で報告された「党所属の議員数は合計235名」で、時点も範囲もそろわない。参政党の235名の内訳は、報告ページでは確認できなかった。

代表選で投票が届かなかった問題では、何が検証されたのか?

国民民主党の代表選挙検証委員会は、2026年9月30日付の報告書で、「数千人規模の党員・サポーターが投票の機会を失い、又は失った可能性があることは明らかである」と記した。党の発表によれば、委員長は足立康史参議院議員で、報告書は事実経過、原因と判断の検証、再発防止策をまとめたものだ。調査期間は9月11日から25日である。

番組でもこの問題が取り上げられ、党員・サポーターの組織をどう強化し、中央と地方の組織をどうつなぐのかが課題として語られた(1時間4分22秒〜)。

本稿で扱ったのは配信の一部。国民民主党の目標地方議員700名を「厳しい」と見る声と、簡単に届くとする2人のやりとり、進言の場面、そして国民民主党と参政党は組めるのかという話の行方は、動画で確かめてほしい。

動画URL:2026年10月17日(土)14:00~「G3 (爺3) が 高市政権を斬る!」ゲスト:堀田喬氏(フォトジャーナリスト)、宮嶋巌氏(月刊FACTA編集長)

◆番組で語られたそのほかの論点

  •  高市内閣は100点満点で何点か 3人それぞれの採点(2分22秒〜)
  •  国民民主党と参政党は組めるのか(57分52秒〜)
  •  公明党・立憲民主党・共産党の地方議員は減るのか(1時間2分0秒〜)
  •  公明党・岡本三成代表と地方票(1時間5分20秒〜)
  • 参政党の伸びを抑えたのは誰か(1時間23分8秒〜)

【よくある質問(FAQ)】

Q1.統一地方選挙とは何ですか?

A1.総務省は、地方公共団体の長と議会の議員の選挙を、全国的に期日を統一して行う選挙と説明している。有権者の選挙への意識を高め、選挙の円滑かつ効率的な執行を図る目的で、昭和22年から4年ごとに行われてきた(総務省「選挙の種類」)。

Q2.前回の統一地方選挙(2023年)の結果はどこで見られますか?

A2.総務省が、令和5年4月9日執行分の統一地方選挙の結果を速報としてまとめて公表している(総務省「統一地方選挙結果の概要(速報)」)。

関連リンク

・簗和生農林水産大臣の辞任 堀田氏・宮嶋氏が見た高市首相の初動(安倍宏行、2026/10/18)

・泉健太が民主改革の会に入らない理由 配信で語った「納得しがたい」(安倍宏行、2026/9/21)

 

 

トップ写真)フリージャーナリスト堀田喬氏(左)、月刊FACTA編集長宮嶋巌氏(中央)、Japan In-depth編集長安倍宏行(右)

ⒸJapan In-depthチャンネル


この記事を書いた人
安倍宏行ジャーナリスト/元・フジテレビ報道局 解説委員

1955年東京生まれ。ジャーナリスト。慶応義塾大学経済学部、国際大学大学院卒。

1979年日産自動車入社。海外輸出・事業計画等。

1992年フジテレビ入社。総理官邸等政治経済キャップ、NY支局長、経済部長、ニュースジャパンキャスター、解説委員、BSフジプライムニュース解説キャスター。

2013年ウェブメディア“Japan in-depth”創刊。危機管理コンサルタント、ブランディングコンサルタント。

安倍宏行

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