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.政治  投稿日:2015/1/21

[山田厚俊]【1月17日、安倍首相は不在だった】~阪神淡路大震災追悼式典欠席を疑問視する声~


山田厚俊(ジャーナリスト)

「山田厚俊の永田町ミザルイワザルキカザル」

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安倍晋三首相は1月16日から21日にかけて中東を訪問中だ。自民党中堅衆院議員はこう語る。

「安倍首相のストレス解消法は、ゴルフと外遊というのはよく知られた通説。今回も昨年の衆院選などで溜まったイライラを発散して、外遊で成果を出し、気分一新で国会に臨みたいのでしょう」

衆院選では自民党単独で300議席超えを狙っていたが叶わず、激怒したという。また、先の佐賀県知事選でも自公推薦の樋渡啓祐・前武雄市長が落選したことで声を荒げたことが漏れ伝わっている。ここ数カ月、安倍首相のイライラぶりは想像を絶するものだという。とはいえ、今回の外遊に対し、疑問視する声も出ている。

「例年、1・17の阪神淡路大震災の追悼式典に自民党政権時に歴代首相は出席していません。しかし、20回目の節目の今年ぐらい、安倍首相は出席すべきではなかったか」(野党の中堅衆院議員)

確かに1・17はカレンダー上、すぐに分かるスケジュールだ。わざわざ出席を避けて外遊日程を組んだのではないかと、勘繰られても仕方ない。

「いや、そんなことはない。単純に外交日程を優先させただけのことだ。小泉純一郎元首相だって、在任中は出席せず代読にしていた。そんなに問題ないのではないか」

安倍首相シンパの自民党若手衆院議員はこう擁護する。しかし、戦後70年、震災20年の節目で、6434人の犠牲者を追悼する式典より、重要な外交なのかと疑問は残る。

「3・11の追悼集会で、同じような外遊をしたら大問題になるでしょう。東日本大震災は出席して、阪神大震災は軽視する。そんなふうに国民に受け取られては、首相としての資質を問題視されますよ。もっと国民の気持ちを汲んで行動してほしいものです」(政治ジャーナリスト)

国民の生命と財産を守る、その先頭に立つ首相だからこそ、切に願って止まないのだが、この思いは果たして安倍首相に届くだろうか。

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