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政治  投稿日:2014/12/23

[山田厚俊]【次、解散したら自民党は大敗】~時限爆弾は、“維新”とアベチルドレン~

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山田厚俊(ジャーナリスト)「山田厚俊の永田町ミザルイワザルキカザル」

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「次、解散したら自民党は大敗する」

こう語るのは、北陸選出の自民党衆院議員のベテラン秘書だ。“年の瀬解散総選挙”で、自公合わせて3分の2を確保したにもかかわらず、危機感を露わにする。どういうことか。

「単純に自民党批判の受け皿が共産党しか無かった結果です。みんなの党が解党し、次世代の党は壊滅状態。行き場を失った批判票は、共産党に入りました。特筆すべきは、10以上議席を落とすと見られていた維新の党がほぼ現状維持の1議席減。一方、自民党は3議席減らした。決して圧勝ではない。民主党が無くなり、受け皿が維新の党になったら次の選挙では自民党に不満の保守層は維新に流れていくでしょう」

選挙前、低支持率だった維新。しかし、全国まんべんなく票を集め、約800万票を集めた。維新の今後が気になるところだが、“自民崩壊”の不安はそれだけではない。

閣僚経験者の自民党ベテラン衆院議員はこう語る。

「2012年衆院選で当選した、いわゆる“アベチルドレン”は民主党の小沢ガールズ以下と呼ばれるほど、レベルが低かった。本来なら、彼らのうち30~50人が落選した方が彼らのためであり、自民党のためだった。しかし、今回もろくでもない議員たちが当選した。小選挙区の申し子の彼らは、地元組織も脆弱なのに、いざとなれば地方議員が支えて当選すると勘違いしている。対抗の保守系候補者が出てきたら木端微塵でしょう」

風頼みの選挙しか知らず、それでいいと思っているチルドレンたち。そこには、小泉進次郎氏がアベノミクスに疑問を持ち、今回の解散に否定的でありながら、自分の主張を通し、有権者に理解を求めた演説と大きく乖離している。

果たして、このまま長期政権を手にして喜び、今後は憲法改正に向け、まい進していこうとする安倍晋三首相は、ベテランの秘書や議員の心配を受けとめられるのか。一国のリーダーの見識が、実は身内から問われている。

 

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