.政治  投稿日:2016/8/11

「小池新党」結成の前触れ?区議・市議らと会合

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Japan In-depth 編集部坪井映里香

8月10日、東京都内のホテルで「小池知事とともに新しい都政を前進させる地方議員の会」が行われた。この会は、都議会の会派「かがやけTokyo」の両角穣都議、音喜多駿都議、上田令子都議らが中心となって行われた。選挙期間中、ポスター張りや演説の場所取りなど小池氏を陰で応援した超党派の地方議員や支持者らおよそ70名が集まった。

司会の両角氏は冒頭で、「小池知事の改革を進めるには、都議会の中はもとより都民、そして都議会の外からも多くの応援をいただかないと、困難な改革を前進することができない。小池知事の政策推進に力を貸して貰いたい。」と呼びかけた。また、「今日はまさに、新党発足前夜のような熱気に包まれている。」と述べ、来年夏の都議選を睨んで「小池新党」発足に期待感を示した。

次に音喜多都議が、情報公開の現状について語った。

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「先般の都知事誕生後に都議会自民党もメンバーを刷新し、その記者会見において、『ブラックボックスというものはない、これは一体何を指しているのか聞いてみたい』という発言が、自民党の幹事長からあった。しかし、今の東京都政、東京都議会、どちらもブラックボックスだらけと言い切って過言では全くない。」と断言した。

一般的に地方議会においては、大なり小なり非公開の会議は存在するとしながらも、都議会は非公開の会議で決まることが多いと指摘。「議会運営委員会の理事会は、当然非公開で行われているし、委員会の議事録を見れば、ほとんど採決しか行われていない。いったいどこで議論があったのか全く分からない。一例をあげれば、リオ五輪への東京都議の視察の件。6200万円をかけて27人が行くという決定事項のみが議運で議決されていた。どうして27人なのか、なんで6200万円になったのか、質問をしても、非公開の理事会でやっているのでわからない、誰もがこう答える。ありえない。27人の算出根拠はどこかにあって、27人で行こうと発言した議員がどこかにいるはずにもかかわらず、すべて非公開の理事会で行われており、そこで都議会の意思決定がすべて行われている。これが今の都議会の偽らざるブラックボックスの現状である。」と具体的な事例を挙げ、都議会の意思決定プロセスの不透明性を明らかにした。

しかしあくまでこれは議会の話であって、いくら都知事が力を入れても何もできないのでは、という批判に対して氏はこう答える。まず都政の方にもブラックボックスは山積しているという。「東京都政、様々な協議会、審議会がある。有識者、ジャーナリストなどを集め、政策決定に当たっては、ここに道路を引こうとか、文化遺産作ろうとか、審議会をやって報告書を基に決めていくわけだが、この審議会の7割以上が公開されていないという事実が、ようやく新聞に載った。都は公開していると言っているが、会議がある時間と場所は知らされていない。どうやって都民が傍聴に行くのか、どうやってマスコミが取材に来るのか。非公開の場所で政策の意思決定を行うことが今の都政の最大の問題。」と述べ、都政のブラックボックスを小池氏の都政改革本部で透明化していくことがまずは必要だと強調した。

また音喜多都議は「非公開の審議会等々で、何かが行われていて、その意思決定、何かの政策が何百億円と決まるときに、何が起きているのかという、都政の側にしっかりと光を当てて公開していけば、その裏側である議会において何が起こっているかというのはおのずと知れ渡る。」と述べた。

そして、オリンピック・パラリンピックの問題や、豊洲市場移転問題について上田都議から話があった。上田氏は、オリンピック・パラリンピックのブラックボックスについて、「私は今オリンピック・パラリンピック準備特別委員会のメンバーだが、都合が悪くなると組織委員会の判断だ、都合がよくなると、東京都が独自に仕事をすすめていく。これが新知事が指すところのブラックボックス。予算がどこまで膨らむのか、(施設が)仮設で終わるのか、それとも常設で作っていくのか、まったく明らかになっていない。出来レースで、質問も決まっていて、予定調和の中で進んでいく。」と指摘した。

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さらに、豊洲の市場移転について、「土壌汚染の問題もあるが、一番胸を痛めているのは、69の仲卸が移動できず、半分以上空いてしまうこと。」と指摘、ビジネスセンスがないまま開発が進むことへの懸念を表明した。

また、「有明。特に湾岸地区の再開発については、オープンにして、棚卸をして、区市町村の議会の皆さまと党派を超えて、情報交換をして、あるべきオリンピック、あるべき豊洲、あるべき再開発を進めていけるようになることを小池知事には期待をしている」と述べ、オリンピック・パラリンピック調査チームに対する期待感を示した。

その後、登場した小池知事は、参加していた議員を、志を同じくする「同志」と呼び、改めて選挙での協力に感謝を伝えた。また小池氏は「経歴、党派、会派、それぞれ別だが、東京を変えよう、改革しようという思いでみんながサポートしてくれた。このうねりは決して後戻りはしない。最近の世論調査によると、自民党支持者が一番高く、83%の支持を頂戴している。全体で見ても70数パーセントという支持。これは絶対後戻りは許さん、という意味だと思う。後戻りしている余裕はこの東京にはない。」と改革への覚悟を示した。

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都知事に就任して10日あまり経過したが、小池知事は「東京大改革のために必要な建付けを今しているところ。改革本部を設け、情報公開とオリンピック・パラリンピック(両調査チームの)人選などを含め、準備をしている。」と改革のための準備を進めていることを明らかにした。「みなさんがそれぞれの地域で、改革が進められるように、しっかりとネットワークを築きながら、前に進めていこうではありませんか。」と最後に小池氏は参加した地方議員らに呼びかけた。

時間としては40分程度の会合ではあったものの、多くのメディアが取材に押し寄せ、現職の都議が都議会、都政、オリンピック・パラリンピックや豊洲移転の問題の背景について明らかにしたのは「小池効果」といえる。

一方、現在都議会で「知事与党」と呼べるのは、わずか3人の会派である「かがやけTokyo」のみ。今日集まった区議や市議らを「同志」と小池氏は呼んだが、来年の都議選に向け、彼らが「小池新党」の候補になる可能性は十分あるものの、先行きは不透明だ。都議会は9月28日から始まるが、過半数の議席を持つ都議会自民党が小池知事とどのような関係を築くのかが当面焦点となる。

写真:©Japan In-depth 編集部

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