[Japan In-depthチャンネルニコ生公式放送リポート]【佳子さま人気で国民に希望】~皇室ジャーナリスト 渡辺みどり氏に聞く~
2015年4月29日放送
Japan In-depth 編集部(Aya)
4月29日は「昭和の日」ということで、JIDチャンネル週刊朝日コラボ企画のテーマは「皇室」。皇室ジャーナリストの渡辺みどり氏を招き、週刊朝日記者の古田真梨子氏とともに話しを聞いた。週刊朝日でも皇室ネタはキラーコンテンツとなっており、先月は佳子さまの写真を表紙に使ったという。渡辺氏は昭和32年に日本テレビに入社し、昭和34年美智子様のご成婚パレード中継が皇室と関わる初仕事だったというので、皇室とは大変長い付き合いだ。初の民間出身の皇后誕生ということで注目された美智子様。そのミッチーブームを肌で感じてきた一人だ。先日のパラオ訪問は、美智子様は船の中で点滴を打ってまで実現させたという話もある。「それだけ頑張りになっていらしたんだな」と渡辺氏は同世代として誇りに思ったという。
世間は今、佳子さまフィーバーだ。電車通学もままならないほどの人気ぶりだという。佳子さま人気はそもそもどこからでてきたものなのか。渡辺氏は、成人の誕生日を迎えられた佳子さまの映像の中で、公務のことを「頂いたお仕事」という表現をされたことに対し、「へりくだった言い方をする賢い方でいらっしゃるな。」と感心したという。
ファッション一つとっても、公務の時は普段の大学に通うスタイルとは違ってきっちりした服装を選ばれ、お母様の紀子様が真珠を付けていれば、それより一つ控えめな真珠のアクセサリーを合わせる部分などが好感を持たれたのではないかと渡辺氏は指摘した。
安倍編集長は佳子さまを「正直な方」だと評し、「そのような部分が共感を得たのではないか」と話した。また、「普通っぽいところが見えるのも佳子さまの素晴らしいところ」と古田記者。普通の人がやっていることを自然になさるアクティブな側面も、佳子様人気の秘密の一つかもしれない。
渡辺氏は、「明るい話題が少なかったのが佳子さまによって非常に明るくなった」と評価し、皇室全体への影響を語った。佳子さまの様子は、愛子さまにも影響しているというのだ。今まではあまりカメラの前で笑った表情を見せなかった愛子さまだが、最近では佳子さまを見習って、大人っぽい雰囲気になられているという。
学習院を中退されて、ICUを受験した佳子さま。会見では、「幼稚園から大学まで同じ環境だったので、そこを抜けたかった」と発言された。「学習院にいたらあとあと進歩しないという危機感があったのではないか」と渡辺氏は佳子様のご決断に拍手を送った。今後オリンピックで沢山のゲストをお迎えするので、国際的な活躍の場も増えるだろう。
もう一点、皇室のことで気になるのが雅子さまのご病状だ。渡辺氏は、久子さまがオリンピック誘致の際に素晴らしいスピーチをする姿を雅子さまに重ね、雅子さまに「名誉総裁をやっていただきたい」と思ったという。雅子さまのご病状はメディアでもあまりわからないところが多く、何とも言えないが、「この先、皇太子ご夫妻がどのように歩まれるのか」という問いに対し、渡辺氏は「新しい皇后像を模索されていかれるのではないか」と希望を込めて話した。
「皇室を外交に使うな」という意見もあるが、皇室外交、王室外交というのは他国でも一般的なものである。「『皇室外交は1000人の大使派遣に相当する』という言葉もある」と渡辺氏も述べ、皇室外交には、政治というより、文化やスポーツで力を発揮していただきたいという意見で皆一致した。
また、英国王室では人道支援活動に力を入れている。これも皇室外交に大いに頑張ってほしい分野だ。天皇皇后両陛下は、被災地等にも足を運ばれ、被災者に温かく声をかけ、励まされた。両陛下の行動力は素晴らしいが、一方で、「公務が多すぎるのでお体にはお気をつけてほしい」という声もあった。しかし、ご本人の希望で公務を積極的に行われている部分が大きいのだろう。「パラオ訪問ではその強いご意志を感じた」と安倍編集長も語った。
最後に、これからの皇室にどうあってほしいかと質問すると、渡辺氏は「国際親善、スポーツに関わって、国民の元気が出るような活動をしていただきたい」と答えた。ミッチーブームのときも国民が希望を与えられて、高度経済成長に繋がったことを振り返り、佳子さまがその再来になることを示唆した。
(この記事は、ニコ生【Japan In-depthチャンネル】2015年4月29日放送を要約したものです。録画はこちら。
ニコ生【Japan In-depthチャンネル】))