[細川珠生]【橋下徹は3年後政界復帰する】~政治評論家屋山太郎氏に聞く~
「細川珠生のモーニングトーク」2015年5月23日放送
政治評論家の屋山太郎氏を迎え、大阪都構想について振り返る。17日に住民投票が行われ、僅差で反対派が上回った大阪都構想。細川氏は「今のままがいいという人が半分近くいるということに驚いた」と話した。橋下市長をよく知る屋山氏は今回の結果をどう見ているのか。人口1万人あたりの公務員の数は、横浜市で77人であるのに対し、大阪は147人。約2倍の開きがある。屋山氏は「そのことだけ考えても、今の市の職員を半減するということはできると思う」と述べる一方、「実際に首きりとなると大変なことになる」と話し、府と市で一緒にうまく調整していくことが重要だと述べた。貯水池や大学など、府と市で同じものを作って無駄ができていることに関し、「府・市が合併しなくちゃできないわけじゃない」と屋山氏は述べ、あと約半年任期が残っている橋下市長の行政への取り組みに期待を示した。
屋山氏は、橋下氏を「敵ができやすいけど愛すべき人。喧嘩のやり方はやんちゃだけど筋が通っている。あんなにうまい喧嘩する人を見たことがない。」と評価した。政界を引退する橋下氏に今後どう期待するかを問われると、屋山氏は「(橋下氏が)政治に興味があって、センスがあるということは自分でわかったと思う」と述べ、「弁護士の枠におさまらない人。政治の方が向いているのではないか」と話した。政界復帰の時期に関しては、「あと3年位経ったら出てくると思う」と屋山氏は予想した。又、屋山氏は橋下氏は「野党結集の核となる人」だと評価し、民主党ではなく、彼のような人物が野党のトップになることに期待感を示した。
「3年後の政界復帰を視野に入れているとすれば、その間どのようなことを身につければいいのか。橋下氏に足りない部分は何なのか」と、細川氏が質問すると、「不必要な喧嘩をしてしまうところ」を直すべきだと屋山氏は指摘した。「喧嘩の強さも魅力だが、喧嘩してもしょうがないところで喧嘩してしまう」と話し、「あと5年も経てば身についてくる」と若さ故の喧嘩っ早さを改善することに期待していると述べた。
今回の住民投票では僅差で敗れたが、細川氏は、「橋下市長が政治生命をかけて取り組もうとした都構想がこのまま終わりで二度と出てこないのではなく、都構想という形ではなくても、地方自治のやり方を橋下氏を中心に訴えていってほしい」と述べ、今回の住民投票を未来につなげてほしいという意向を示した。
(この記事は、ラジオ日本「細川珠生のモーニングトーク」2015年5月23日放送 の内容を要約したものです)
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