革命が教室から生まれないようにする為に 評論家屋山太郎氏
「細川珠生のモーニングトーク」2016年5月14日放送
細川珠生(政治ジャーナリスト)
Japan In-depth 編集部(Aya)
今年の参院選は選挙年齢が18歳に引き下げられ、高校生の一部も投票することになる。政治評論家の屋山太郎氏を迎え、選挙と教育について聞いた。
屋山氏は「昔、石橋政嗣(まさし)という社会党の委員長が、『革命は教室から生まれる』と言った。要するに、教室で社会主義を訓練しろということ。それで社会党が大きくなる大きな要素と考えられていた。」と述べ、教師が生徒に政治思想を教え込んで、投票行動に結びつけるということが起こり得るという懸念を示した。
屋山氏は、「教室内でどのくらいの思想が伝播したとか、誤った指導が行われたとかはわからない。」と述べ、知らないところで高校生への影響があるのではないかと懸念を示した。日教組が支援する候補者を推すような教育が行われるかもしれない。公務員の立場は中立性が重要であるが、日教組は実際に特定の人を応援するような政治活動を行っている。
屋山氏は、「国家公務員は政治活動をしてはいけないという17項目の禁止事項がある。懲罰規定もある。ところが地方公務員は17項目のうちの4項目しか書いておらず、罰則はない。」と述べた。
労働組合は686万人の一大勢力であり、それが思想信条を掲げている。細川氏は、「色々な政党の候補者の政策を、一部分だけではなく、多面的に見て、自分できちんと判断できる力を持たないと、大きな勢力に流されていることになる。」と有権者に訴えた。どの組織の推薦を受けようと、国会議員はある一部の組織のためではなく、広く国民のために働かなくてはならない。「相当悪い風習がはびこっている。」と屋山氏は今の政治についてコメントした。
投票の際、「何にもわからないという人が4割、洗脳されたというのが5割、残り1割は自分の頭で考える人たちだと思う。」と屋山氏。最近はSEALDS等、学生の新しい団体の活動について屋山氏は、「あれは完全に共産党だ」と指摘、「SEALDSが学校内で活躍しようが何だろうが、それは一つの運動だと、隠れ蓑になっている。そういうことは初めからわかっている。活動を学内でやってはいけないとか、学校当局ももっと敏感にならなければならない。」と述べた。
細川氏は、「親もどのように学校で教わったか、きちんと聞くようにしてほしい。」と述べ、屋山氏も「学校で政治教育をやってはいけないということを、親がよくわからなければ、子供もそれがわからない。」と述べ、教育の現場における政治教育に改めて懸念を示した。
最後に細川氏は、「政治運動をしている人たちは、それをやってはいけない。法律を作る人もきちんと罰則規定を設けたものを作らなくてはいけない。私たち有権者も一人ひとりが選挙や政治について、きちんと知識を身につけることが大事。」と話した。
(この記事はラジオ日本「細川珠生のモーニングトーク」2016年5月14日放送 の要約です)
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