2017総選挙ファクトチェックプロジェクト
政治  投稿日:2016/7/14

正しい都知事候補の選び方 その選定基準 東京都長期ビジョンを読み解く!【特別編】

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西村健(NPO法人日本公共利益研究所代表)

「西村健の地方自治ウォッチング」

舛添東京都知事の辞職を受け、東京都知事選挙が告示された。多くの方が立候補されたこの選挙。自民党内の争いやタレント議員の巧みな発言など、メディアの報道だけ見ているだけだと全体構造が見えなくなり、わけが分からなくなるので、正しい候補者を選ぶためのガイドを提示したいと思う。

まず今回の候補者選出過程に対して触れておきたい。残念ながら資格や能力も十分満たす都内の首長、都議会議員といった専門家から名前が出てこなく、著名人の方々が出馬する事態となった。たしかに、選挙区としては非常に大きいので知名度が鍵になることは確か。

ただ、この事実に私はかなりの危機感を感じる。都民の関心の低さか、「勝てる候補を」という政党の利益に目が眩んだのか、少し都民をバカにした態度か、メディアがこれまで都政に関心を喚起しなかったツケか、既得権益の構造を守りたかったのか、原因はわからない。だからこそ、都政とは何か、都知事に何を求めるのかが考える必要がある。

大きく分けて、実績(予想とこれまでの経歴からの類推)、能力、政治状況が判断する要素である(*の印がつくのは可能性や期待度で考えるしかない)。

 

1 問われる実績

(1) 政策や課題における成果*

・都民の幸福度・満足度の向上*

・問題の解決度合*

・重点政策の成果*

・各種指標の変動(外部要因が強い政策・課題を除く)

(2) 東京都長期ビジョン、地方創生戦略における各種項目

・東京都長期ビジョンの各政策分野に対する方向性・目標

・各政策分野に対する課題認識

・提案した政策による課題解決の度合*

(3) 過去の行政実績・リーダーシップ実績

・行政機関での実績(経営・マネジメント、成果創出、発信など)

・企業・NPO・専門組織での実績(経営・マネジメント、成果創出、発信など)

 

2 問われる資質・能力

(1) 基礎能力

・情報発信力

・現状分析力・判断力

・政策理解力

・コミュニケーション能力・説得力

・リーダーシップ

・マネジメント力

(2) 態度・姿勢

・規律・法令順守

・積極性・粘り強さ

・協調性

・威厳

・人間としての信頼性(行動、言動、振る舞い)

・他人への敬意、リスペクト

 

3 政治・利害関係面

(1) 支援団体

・支援団体名、そことの結びつき度合い

・支援団体の受益の度合い

・支援団体による影響を受ける度合

(2) 政党との関係

・政党が掲げる政策との親和性

・政党の力を借りることによる政策実行可能性

・政府や党の中央からの指示や命令への従属度・自立性

(3) 政治資金

・政治資金の法的な適正さ

・政治資金の使い道・用途の適切さ

 

上記は、政治家をあまりにも政治やイメージで選んでないか?という政治家選出プロセスに対する問題提起である。

これらの視点で、ABCDEという基準で選ぶ方法、点数をつける方法、総合点方式などで「都知事にふさわしいか」評価してみてはいかがだろう。それぞれの配点は自由に設定すると面白い。

それぞれが価値観や自分の政策志向に従って考えてみて、周りと話し合うことが東京都政再生の第一歩ではないか。

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この記事を書いた人
西村健人材育成コンサルタント、社会リーダー育成コーチ

NPO法人日本公共利益研究所(JIPII:ジピー)代表、政策支援合同会社研究員、一般社団法人日本経営協会講師。慶應義塾大学院修了後、アクセンチュア入社。その後、日本能率協会コンサルティングで地方自治体のまちづくり、行財政改革、業務改善、職員の能力開発を支援。2013年、社会問題解決のNPOを設立。

西村健

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