ゴーンと司法
.JID  投稿日:2014/11/30

[Japan In-depthチャンネル ニコ生公式放送リポート]【55点の“がっかり人事”で不合格】~第2次安倍改造内閣の実力~


2014年9月10日放送

Japan In-depth 編集部(Aya)

 

9月3日に発足した第2次安倍改造内閣。重要閣僚は軒並み留任となったが、その目玉は過去最多に並ぶ女性5名の登用だ。果たしてこの改造内閣の実力やいかに!?その課題と、課題を解決する力について、政治ジャーナリストの山田厚俊氏をお招きし、編集長安倍と徹底討論した。

まず、率直に改造内閣のメンツについて山田氏は7「合格点が60点だとすると、55点。」と厳しい評価を下した。その理由について、下記のように語った。

 

①女性閣僚が5名ということが注目されているが、その5名がこのメンバーでよいのかという部分に疑問。

②GDPが今後も下がり続けることが予想される中、消費増税などの大きな課題を抱えている。重要閣僚の変更がなかったこの内閣がそこまで耐えられるのかという懸念がある。

③第1次安倍内閣的な、安倍首相の理解者の集まりとなってしまっており、本当に実力がある人が登用されていると言い難い。

 

山田氏は評価のポイントを下げた“がっかり人事”として、法務大臣の松島みどり氏と、総務大臣の高市早苗氏を挙げた。

司法制度改革がこれからというところで、法務大臣は非常に重要なポストだ。取り調べの可視化などの問題で、法務官僚と渡り合わねばならない。しかし、松嶋氏は初入閣であり、法務初心者ということを見ると、法務官僚には逆らいませんという安倍内閣のメッセージとも取れる。

また、総務大臣に抜擢された高市氏は初入閣ではないし、キャリアもあるが、利権の巣窟である総務省はかなり大変なポストだ。それをさばき切れるのかと、山田氏は懸念を示した。

5名の女性閣僚の中でも注目度が高く、女性初の総理大臣候補とも称される小渕優子氏についてはどうだろうか。小渕氏は演説が上手く、地方や高齢者から非常に人気のある政治家だ。だからこそいきなり経産大臣ではなく、財務副大臣等で経験を積ませる方がよいのではないかと山田氏は述べた。

では逆に、期待できる部分はどこにあるのだろうか。山田氏は、農水大臣の西川公也氏、科技大臣の川口俊一氏の2名を挙げた。二人とも県議出身で、実力派だと評価した。西川氏はTPP対策委員会で反対派議員とにらみ合うなど、意志の強い勢いのある政治家だ。一方、山口氏は財務副大臣等を経験しているベテランで、幅広い知見を持つ。ITにも強く、ぴったりの人選だと山田氏は評価した。

さて、この内閣が抱えている大きなイ課題は、女性の登用と消費増税である。

まず、女性の登用について。番組内アンケートでは、安倍内閣の女性大臣増について賛成が約4割、反対が約6割と意外な結果になった。アシスタントの小林が「女性が増えたことで、女性にいい政策になるのでは?」と期待を示したが、山田氏は「安倍首相は女性を増やしたが、首相自身は非常に保守的であり、登用された女性たちも保守的だ」と、女性が輝く社会の実現に疑念を示した。

しかし、数値目標を作って女性を登用していかないことには、民間企業も変わらない。今回の内閣改造がきっかけで、社会全体の雰囲気が変化し、女性が輝く社会の実現に向くことに期待したい。

消費税が8%から10%になることに対しては、案の定、反対が8割以上。しかし、消費税の増税は国際的な公約とも言えるため、実現しないわけにはいかないだろう。どのようなロジックで、国民を納得させるのか、注目である。

国民は改造内閣をきちんと評価し、次の選挙、地方選でその評価を反映する義務がある。新しい大臣たちの一挙手一投足に注目したい。

(注:この番組は2014年9月10日に放送されたものです)

 

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