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政治  投稿日:2014/12/22

[細川珠生] 【比例復活で覚悟を無くした政治家達】~準備不足が野党の敗因~

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「細川珠生のモーニングトーク」2014年12月20日放送

細川珠生(政治ジャーナリスト)|執筆記事|プロフィール

Japan In-depth 編集部(Aya)

 

12月14日に行われた衆院選。自民党が291議席を獲得し、勝利となった。今回のモーニングトークでは、ジャーナリストの嶌信彦氏を招き、選挙戦を振り返った。

嶌氏は、今回の結果を「安倍総理の考えた通りに選挙戦が進んだ。野党がだらしなく、安倍総理の土俵の上でしか選挙ができなかった」と語った。その結果が見えていたことが、投票率を下げることにもつながったという。

自民党は、今回の選挙で293議席から291議席に議席を2つ減らした。選挙前は議席を減らすとささやかれたが、選挙が始まると300議席程度に伸びるだろうという報道もあった。これについて嶌氏は、「300を超すという報道に対して、国民が歯止めをかけたのではないか」と見解を述べた。

民主党は伸び悩みという報道が出ていたが、実際は11議席伸ばした。一方、次世代の党は17議席を減らし、わずか2議席となった。嶌氏曰く、民主党はチャンスはあったが、アベノミクスやその他の争点に対してうまく攻められず失敗した。「民主党が自ら争点を作っていくべきだった。安倍首相の作った争点に乗って、それに反対するだけになってしまい、誰も期待できなかったことが今回の大きなポイントだ」と嶌氏。

細川氏も「争点は作ろうと思えばいくらでも作れたが、それができなかったということは民主党の日ごろの準備不足が大きい」と述べた。そこを自民党に突かれてしまったのが今回の選挙だった。民主党は約160の選挙区で維新の会等と連合を組んだが、政策は一致しておらず、付け焼刃の連合では票数を伸ばすことができなかった。

今回の選挙では、自民党にはそこまで勝たせたくない、という人たちが批判票として共産党にいれる、もしくは棄権するという動きが顕著にみられた。嶌氏は「自民党に入れたくない人は、人物で選ぶという選択肢もある。しかし、今の政治家にはあまり敬意を表するような人がいない。また、候補者が変わって、投票する側にどのような人物か伝わっていない」と原因について述べた。

今回の選挙を振り返ると、日ごろの活動がいかに大切かということが分かる。嶌氏は「いかに普段から自分の意見を訴えている人が少ないかがわかった」と話す。実際に、接戦の選挙区では日ごろの活動が物を言うこともあった。嶌氏は、「比例で拾われるという制度があるから、政治家に覚悟が見られない」、と述べ、比例復活が政治家の準備不足に繋がっていると批判した。

今回の選挙はアベノミクスを謳ったのであるから、まずは経済の立て直しが最優先だ、と嶌氏。「その後に今回争点として大きく出てこなかった憲法改正問題などを国会できちんと議論していくことが大切だ」と語った。

戦後、日本は経済大国として存在感を持っていたが、今の日本にはそれがない。嶌氏は、「技術や農業などの産業、環境技術、科学などを大きなパッケージとして、日本はこういう国だと示すものを作ることが大切だ」と語り、それらを世界にアピールしていくことで、存在感を示していけるのではないかと期待をみせた。

久々の長期政権が見込まれる。与党も野党も覚悟を持って真剣に政治に取り組むことが大切だ。「同時に、我々国民も覚悟を持ってきちんと勉強していくことが大切だ」と嶌氏は呼びかけた。

(注:本稿は、2014年12月20日に放送されたラジオ日本「細川珠生のモーニングトーク」の内容をJapan In-depth 編集部が許諾を取り、放送内容を要約して掲載しているものです。)

 

細川珠生のモーニングトーク

ラジオ日本 毎週土曜日午前7時5分~7時20分

ラジオ日本HP http://www.jorf.co.jp/index.php

 

細川珠生公式HP http://www.cheering.net/tamao/#

 

細川珠生ブログ http://tamao-hosokawa.kireiblog.excite.co.jp/

 

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