無料会員募集中
.社会  投稿日:2015/1/26

[安倍宏行]【日テレ逆転採用アナ、今後のシナリオ】~入社後フリーは既定路線?~


安倍宏行(Japan In-depth編集長/ジャーナリスト)

「編集長の眼」

執筆記事プロフィールWebsiteTwitterFacebook

 

またか、という感じだが、26日発売の週刊ポストが、内定取り消しから一転日テレと和解が成立し、この4月にも日テレアナウンス部に晴れて配属される予定だった、東洋英和女学院大学4年生の笹崎里菜さんに、未成年飲酒疑惑浮上、と報じた。

記事を読む限り、笹崎さんとその友達グループがネットの写真投稿サイトに多くの写真をアップしており、その中に、彼女のセクシーショットや、成人前に飲酒したのではないか、と疑われる写真を掲載している。その写真には、「昨日の飲み楽しすぎた。久々・・・」とコメントが確かについている。投稿されたのは2011年10月だというから、彼女が未成年の時だったことは間違いないだろう。

しかし、これだけでは実際に彼女が飲酒したかどうかはわからない。記事も、「日常的に飲酒の習慣があったように見える」ことを問題視しているだけだ。どこまで写真などが流出しているかはわからないが、ここどまりだったら、日テレも改めて和解を破棄することはないだろう。

そこで今後どのようなシナリオが考えられるのか。法律関係者に聞いた。「和解の条項がどうなっているかがわからないので、一概にこうとは言えない」としながらも、「この程度ならこのまま採用、となるのではないか。」ということだった。

さて、無事日テレに入社したとして考えうるシナリオは以下の通りだろう。

 

A 和解通りアナウンス室に配属になり、新人アナとしてデビュー、入社前の騒動をよそにブレークし、人気アナとして王道を歩む。

B  同じく新人アナとしてデビューするが、報道やワイドショーなど固めの番組には一切出さず、深夜枠やバラエティーのみに出演、そこそこの人気で終わる。

 

私は、日テレとしてはこれだけ世間を騒がせたわけだから、シナリオとしてはBを取るような気がする。その上で、彼女の実力を図り、実際に仕事ぶりも素晴らしく、高視聴率を取るようなアナウンサーになってくれれば、万々歳だが、そうでなければ目立たないように一部の番組だけを担当させるという安全策を取るのではないか。

一方で、日テレはかつての夏目三久アナの一件を見てもわかるように、アナウンサーの私生活にはかなり厳しい。もし笹崎さんが入社後、これ以上いろいろ騒がれる要素のある情報が出てくるようだと、アナウンス室から配置転換、ということもありうるだろう。

アナウンサーは話すプロ。画面に出て何ぼ、の職業である。事務職になるくらいなら辞める、というアナウンサーは実は多い。フリーになって活躍している人も少なからずいる。小生はシナリオのCとして次を上げておこう。

 

C お騒がせアナとして華々しくデビューし、視聴者の人気を博すも、新たな問題が発覚するなど、何らかの理由で他部署に異動となる。それを契機にフリーになり、タレントになる。

 

その「新たな問題」の中身次第で、フリーになった後の活躍の度合いは変わるだろう。いずれにしても、アナウンサー以外の仕事の方が彼女に向いているような気がするのは私だけではあるまい。タレントと言っても幅が広い。フリー後、さらに活躍できるかどうかは彼女自身の努力にかかっている。

タグ安倍宏行

copyright2014-"ABE,Inc. 2014 All rights reserved.No reproduction or republication without written permission."