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.政治  投稿日:2016/3/2

「民主・維新」変えるか一強多弱 民主党松原仁衆議院議員に聞く


「細川珠生のモーニングトーク」2016年2月27日放送

細川珠生(政治ジャーナリスト)

Japan In-depth 編集部(Aya)

民主党の松原仁衆議院議員を迎え、3月に正式合流することで合意した民主党と維新の党について聞いた。

「今回の合流劇で、キーマンは岡田代表だった。」と松原氏は話す。維新の党の松野氏が、大きな支援組織等からの風圧の中で、最後に一気に新党に持っていった岡田氏を評価していたことを明かし、松原氏自身も「岡田さんは頑張ったんだなぁ、と率直に評価したい。」と述べた。

松原氏は、「民主党内に、『解党的出直しをしなければいけない』、『民主党のリセットをしないと、我々は元気よく戦えない』という声があった。」と述べ、今回の合流の背景を語った。「従来の民主党の枠の中にいると、一人一人のエネルギーが出せない部分がある。もう一回原点のエネルギーを出すために解党的出直しが必要。」と話し、それを岡田氏にも話したことを明かした。

松原氏は、民主党と維新の党が五分五分の時の国会対策委員長を務めた。その状態での国会運営は難しかったという。与党が政策によってどちらを取り込むかを決めることができ、戦略的に動けるからだ。

松原氏は、特定秘密保護法の法案提出を振り返り、与党が出してきた案はずさんで、他の国の例と比べても逸脱していたことを指摘し、一強多弱状態が、与党の暴走を招くことを危惧した。「一強多弱というのは真っ当な現実主義的な政策を行うにはプラスではない。そういった意味でも50人規模の野党ではなく、衆議院だけで100人規模の野党が必要。」と述べ、今回の合流を評価した。細川氏も、「政権側の政策に間違いや荒っぽいところがあっても数で決まってしまう。」と述べ、よりよい政策にしていくには野党の声が必要だとの考えを強調した。

民主党が政権を取ったときは、自民党に対する絶望感があった。しかし、何が変わったのかという失望感から民主党政権も長続きしなかった。民主党時代の教訓をどうやって生かしていくのかと細川氏が質問すると、松原氏は、「現実主義的にやっていく。官僚の優良な部分をきちんと使いこなせるかというのが政権をとったときの一つの立ち位置。官僚と連携を組むことが必要。」と述べた。

また、「一回失敗したわけだから、そのことをどこまで反省点として持ち、日本のためにどこまで頑張れるか。荒っぽい自民党に対して警鐘を鳴らせる政党を、今回の大同団結の中で作っていきたい。」と意気込みを語った。

共産党との選挙協力という話も出ているが、そうなってくると憲法改正が難しくなる可能性がある。野党の連携をどこまで広げていくのか。松原氏は、「そのことで、国民が民主党に期待する政策に影響を与えてはいけない。一強多弱を変えるのは国民の正義。しかし民主党の理想を、違う発想のところと組んで変えるのは、国民の正義ではない。」と話し、共産党との連携に対し慎重な姿勢を示した。細川氏は、「国民にとって何が必要とされている政党なのかと考えて実現してほしい。」と二つの党の合流に期待感を示し、番組を締めくくった。

(この記事は、ラジオ日本「細川珠生のモーニングトーク」2016年2月27日放送 を要約したものです)

「細川珠生のモーニングトーク」

ラジオ日本 毎週土曜日午前7時05分~7時20分

ラジオ日本HP http://www.jorf.co.jp/index.php
細川珠生公式HP http://www.cheering.net/tamao/#
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トップ画像:©Japan In-depth 編集部


この記事を書いた人
細川珠生政治ジャーナリスト

1991年聖心女子大学卒。米・ペパーダイン大学政治学部留学。1995年「娘のいいぶん~ガンコ親父にうまく育てられる法」で第15回日本文芸大賞女流文学新人賞受賞。「細川珠生のモーニングトーク」(ラジオ日本、毎土7時5分)は現在放送20年目。2004年~2011年まで品川区教育委員。文部科学省、国土交通省、警察庁等の審議会等委員を歴任。星槎大学非常勤講師(現代政治論)。著書「自治体の挑戦」他多数。日本舞踊岩井流師範。熊本藩主・細川家の末裔。カトリック信者で洗礼名はガラシャ。政治評論家・故・細川隆一郎は父、故・細川隆元は大叔父。

細川珠生

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