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.政治  投稿日:2016/1/11

[山田厚俊]【民主党、菅元首相切りか?】~野党再編、反自民受け皿作り~


 

山田厚俊(ジャーナリスト)

「山田厚俊の永田町ミザルイワザルキカザル」

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4日から始まった通常国会。早くも論戦はヒートアップし、その裏側では今夏の参院選に向けた各党の動きが活発化している。その最大の注目は、やはり民主党だろう。維新の党と協力態勢を築いても、このままではジリ貧必至と見られているからだ。

ところが、民主党にもようやく古い殻からの“脱皮”を試みる動きが出てきたという。

「8日、党岡山県連の役員会で江田五月最高顧問が引退表明をしました。表向きは世代交代となっていますが、もう一つ重要な意味が込められています」

こう語るのは、民主党関係者だ。この数日前、民主党幹部と話した際、その幹部からある言葉を引き出したという。

「民主党が変わったと世間から認めてもらうには、いわゆる“戦犯”に対するケジメをしなければいけない。その代表格は菅直人元首相です。しかし、一定の支持層もあって、うやむやのままだった。それにようやく“決着”をつけようと腹を括ったのです」

民主党政権で、東日本大震災時の首相として混乱に拍車をかけ、鳩山由紀夫元首相とともに民主党政権の失墜を招いた一人として記憶に新しい。14年の衆院選では、重複で立候補して比例復活で当選したことも批判を招いた。その菅氏に対して、「引退勧告をする予定」(前出・関係者)なのだという。

「その前に、菅氏と近い江田氏に引導を渡した。昨年から長老たちには世代交代を促すため、引退を考えてほしいと伝えてあったことで、事がスムーズに運んだ」(前出・関係者)

今後、3月をメドに新党かどうかの判断をするという岡田克也代表だが、維新の党との合併、新党結成などのタイミングで菅氏に「引導」を突き付けることが出来れば、野党再編、反自民の受け皿づくりは一気に加速するだろう。

自民党圧勝のつまらない参院選から、徐々に状況は変わりつつあるといえるのではないだろうか。

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