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.社会  投稿日:2015/1/30

[Ulala]【フランスに学ぶ「ミニマムライフ」とは?】~真の豊かさは自分の中にある~


Ulala(ライター・ブロガー)「フランスUlalaの視点」

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豪華な面が強調され「おフランス」と揶揄されがちなフランスだが、最近「質素なフランス人」と紹介されているのをよく目にする。

お金持ちが住んでいるようなイメージがあるのとは裏腹に、基本的にフランス人、特にパリの人たちはかなり節約家だ。悪く言えばケチ、良く言えば徹底した合理主義者。多くの人たちは洋服にしろ、食事にしろ、日本人から見れば、かなり質素な生活を送っている。そんな暮らしは昔からまったく変わらない。それなのに、なぜ、クローズアップされる部分が変わったのだろうか?

変わったのは日本の方だった。日本経済新聞がアジアの主要都市に住む20歳代の男女を対象に消費動向などを調べた初の「アジア10カ国の若者調査」によると、なんと、「過去1年に経済的に余裕があった」と答えた日本の若者は10か国中最低の25%。おまけに「3年後に同世代の人より生活レベルが上になっている」と答えた人も、日本は最低の28%だったそうだ。

要するに理由の一つは、日本人は以前よりも経済的に余裕が無い若者が増えたからだろう。もちろん若者だけじゃなく、この不景気で給料が減ったり、リストラされたりする人も多い。

日本の巷には欲しくなりそうな品物が、興味をそそるキャッチコピーと共にあふれかえっている。そして同じブランドのものを身につけ、人が持っているものは自分も持たないと不安になるといったような同調圧力。しかし、同じことをしたくても経済的な理由で、できない層が厚くなったのだ。

またそれと同時に、次々に出る新しい物を追い続け大量消費をしてきた結果、家中が物に満ち溢れ、満たされ過ぎた生活に反動を覚えた人達もいる。一時日本でブームになったことからもわかるように「断捨離」を推奨する層も出て来たのだ。そういった層が導き出したのが、

「コンパクトに生きるミニマムライフ」

大量生産・消費時代の「足りない、欲しい」の意識を捨て、持ち物を少なくすることで得られる心の豊かさを感じる。浪費をやめて消費を抑え、自分が成長するための投資や、本など、幸せを感じることにお金を使う。

フランスでは長年貧富の差も激しく、皆が同じものを身に付けることができる状況は今でもない。そのせいか、個性に見合うことに重点をおいて自己アピールすることが尊重されている。そこには自分にあわないなら、不必要なブランド物も過剰な虚栄心で物を買う必要はなく、高価な洋服やバッグで身を飾る必要もない。

自分の身の丈にあったオシャレを楽しみながら、質素に暮らし、倹約し、でもバカンスにはお金をかける。「物欲に左右されない」「無理する必要がない」ことを良しとする生活を送っているのだ。

まさしくそれが「ミニマムライフ」であり、「お金以外から幸福を見つけることができる生活」なのかもしれない。シンプルシックなフランスの生活は、昔の日本人が持っていた「質素で優雅な美意識」に近い物を感じる。

また経済的に豊かな日本に戻って欲しい。でも本当の意味での豊かな暮らしは結局、自分の中にある。それは間違いないのだ。

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