[安倍宏行]Japan In-depthローンチに向けて〜編集長から
Japan In-Depth編集長
安倍宏行(ジャーナリスト)
執筆記事|プロフィール|Website|Twitter|Facebook
2013年11月24日(日)、10月1日に産声を上げた、全く新しいウェブ・マガジン ”Japan In-depth”のローンチ・パーティーが開かれた。執筆陣を含め、70名近い人がお祝いに駆けつけてくれた。この場を借りてお越しになった皆様に厚く御礼申し上げる。
来賓のクオンタムリープ株式会社代表取締役 ファウンダー&CEOの出井伸之氏は「メディアは一方的な見方を提示する。エネルギー問題などは、白か黒かの二者択一ではなく、その中間の解決方法があってもいい。これからのメディアは、様々な見方を提起すべきだ。」と述べ、生まれたばかりのJIDへの期待感を示した。
JIDが創刊されてからおよそ2カ月。多くの人から、JIDのミッションは?ターゲットは?と聞かれる。
私は、「20代から40代までの無党派層。新聞もテレビニュースも見ていない層をターゲットにし、彼らに社会の課題について、「気付いてもらい」、それらの課題の解決に向けて「行動を起こしてもらう」ことをミッションとしている。」と答えている。”KIZUKI” & ”ACTION”だ。
その為に、私達が考えたのは、読んでもらう工夫だ。まず、文字数が少ない事。先行しているメディアは1記事4000文字かそれ以上のものもある。が、じっくり腰を落ち着けないと、その分量の記事は読めない。JIDは基本800字程度の原稿を提供して貰っている。(例外はあるが)その位の長さの記事なら、出勤時、一駅区間で1~2記事読める。まずは記事に触れてもらう事を最優先している。
次に、書き手だ。どのメディアも同じような人が投稿している。それでは多様な見方を提供することはできない。そこで、従来、情報発信する場が無かった、NPOや若き起業家達にどんどん書いてもらい、既存メディアはどれも金太郎飴だという批判に応えている。
そして、今後は動画との連携を強化していく。JIDはニコニコチャンネルを開設した。編集委員らと様々なニュースを分析、解説していく。内容はJIDに反映させていく予定だ。インターネット中継は時間が自由に、長く取れる。じっくりニュースの背景を知りたい、という人には向いている。その内容がまたJIDで記事として読めると読者にとっては親切で便利だろうと考えた。
まだまだよちよち歩きのメディアである事は間違いない。しかし、テレビを飛び出した人間が作ったJIDが今後どう発展していくのか。育てて行くのは、この記事を今読んでいる貴方だと思っている。
【あわせて読みたい】
- 大きな組織を抜けて独立する中高年に期待(辻野晃一郎・アレックス株式会社・代表取締役社長兼CEO/元・グーグル日本法人代表取締役社長)
- 民主党は今こそ「攻めのネット選挙」に取り組むべきだ(西田亮介・立命館大学准教授)
- スマート・マンション、スマート・シティ(安倍宏行・ジャーナリスト)
- データ・ジャーナリズムの課題は、技術ではなくガバナンスにある?(西田亮介・立命館大学准教授)
【あわせて視聴したいJapan In-Depthのオリジナル番組・動画】