[Japan In-depth 編集部]【特別大使にキティちゃん就任】~ミラノ万博開幕目前。課題は知名度不足~
農林水産省大臣官房審議官の長谷部正道氏は、「今や、世界に55,000軒の日本食レストランがある。農水省としては世界的な日本食ブームを強化する絶好の機会と捉えている。農林水産物や日本食の魅力を発信し、輸出の拡大につなげていく。34の自治体やJAグル―プらに特産品のトップセールの場として使ってもらい、地方創生に役立ててもらいたい」と意気込みを語った。
また経済産業省大臣官房審議官の佐々木良氏は、「クールジャパンの発信に力を入れたい」と述べた。
日本館のテーマは、「”Harmonious Diverity(調和のとれた多様性)”を巡る旅」日本の食文化の多様性をアピールすると共に、食糧危機、食の不均衡、気候変動など食にまつわる地球規模の課題に対する日本のソリューションを紹介、書道家の紫舟氏らがクリエイターとして参加している。
7月11日の「ジャパンデー」には、世界的人気のアーティスト、きゃりーぱみゅぱみゅや、能の宝生流第二十世宗家宝生和英氏、津軽三味線の吉田兄弟らがパフォーマンスを披露する。
ミラノ万博に参加するにあたり、政府は50億円を拠出、民間協賛金20億円を合わせて総予算70億円のプロジェクトだ。日本館は期間中150万人の来場を見込んでいる。政府代表の加藤辰也氏もミラノ万博の知名度不足を認めた上で、「日本館の運営は難易度が高い。4月上旬には110名のアテンダントを送りこみ、トレーニングを開始する。」と意気込みを語った。
旅行会社各社もミラノ万博関連ツアーに期待をつなぐ。夏休みにどれだけの旅行客を集めることが出来るのか、円安で海外旅行への意欲にブレーキがかかっている現在、今後の万博の知名度アップ如何と言えそうだ。
(注1)アンテプリマ
ファッションデザイナー荻野いづみ氏がイタリアから発信しているブランド。