[細川珠生]【自公に対抗する野党勢力結集を】~民主党尾立源幸参議院議員に聞く~
「細川珠生のモーニングトーク」2015年9月5日放送
Japan In-depth 編集部(Aya)
民主党の尾立源幸参議院議員を迎え、最近の維新の党の動きについて聞いた。橋下氏を中心とする大阪系維新と東京の維新に分裂の動きが出てきている。維新の党は、大阪の橋下氏グループと旧民主党、みんなの党等が一緒になって始まった。そんな中で大阪の国会議員は自民党中心であり、野党へのアレルギーがあった。松井知事と国会議員の何名かは菅官房長官に近い立場だった。「(大阪都構想の是非を問う)住民投票でもし彼ら(橋下氏ら)が勝っていたら、自民党と連携を模索するような方向になっていたと思う。」と尾立氏は述べた。
しかし、その住民投票は僅差で敗北。橋下氏は政界引退を宣言した。しかし、それで困ったのは松井知事だと尾立氏は指摘し、「知事選には看板が必要だというので、改めて地域政党的なものに戻って、橋下氏の応援で府知事選挙、市長選挙を戦っていこうという考えになった。」と述べた。松井知事は橋下氏が引退すると再選は難しいのか、という細川氏の問いに対し、尾立氏は「橋下さんを太陽とすれば松井知事は月。照らされて初めて輝く。」と述べた。
5月に僅差で否決された大阪都構想だが、これからも都構想を訴え続けて、いずれ実現させたいという想いが大阪系維新の中にはあるのか。尾立氏は、「特に地方議員の根本は大阪都構想なので、これを諦めてしまうと彼ら自身の存在意義がなくなってしまう。」と述べ、旗印が必要だと解説した。
維新の党と民主党の今後について問われると、松野代表と親しいという尾立氏は、「(松野代表は)自公政権に対抗できる大きな野党を作るべきだと言っている」と述べた。「第一野党と第二野党で大きな野党再編を仕掛けていきたい。」という松野氏の考えに同意し、「理念を共有して一つになってやっていくことがこの国には大事。」と述べた。一方、すぐに一緒になるのは難しいので、国会内統一会派を作るなどして、大きな野党再編への道筋を立てることを提案した。
「国民の中には、自公に満足ではないが行き場がない人がいる。戦争はしないが、改革をするという旗印で受け皿を作れば、支持が得られる。」と尾立氏は述べ、野党が結集することの必要性を改めて訴えた。民主党の岡田代表にも「やるなら早く野党再編をやりなさい」と申し入れたことを明かし、「民主・維新だけではなく生活の党等も含め、大きな野党を」と意欲を見せた。また、尾立氏は「野党は大きな理念でまとまるべきだ」と述べ、例として、分厚い中間層をしっかり作り、格差が拡大しないような経済政策という一つの理念を挙げた。
国会が終わったあと、再編の動きが本格化すると見られているが、「それではスピード感がない。」と尾立氏。今から協議を始めて、国会が終わったころには完成しているくらいが理想だという。大阪府知事、市長選の対応のためにも旗印を早く立てたい考えを示し、「地に足のついた候補者を作っていきたい。」と述べた。細川氏は、「政党はきちんと国民の意思を受け止める基盤になるのでしっかり作っていってほしい。」と締めくくった。
(この記事は、ラジオ日本「細川珠生のモーニングトーク」2015年9月5日放送の内容を要約したものです)
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