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.経済  投稿日:2013/11/26

[野田万起子]輝く地域を創るため〜湘南ベルマーレ社長・眞壁潔


野田万起子(インクグロウ株式会社 代表取締役社長)

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先般、一冊の本との出会いから「是非ともお話を伺ってみたい」と月刊誌の対談をご依頼し、湘南ベルマーレ社長の眞壁潔氏にお会いすることができました。読み進めていくうちに、眞壁氏が湘南ベルマーレというプロサッカーチームを通じて実現したい夢に大いなる共感を覚え、対談の申し出をした訳であります。

眞壁氏は、大正12年に創業した真壁農園(現、湘南造園)の三代目。造園建設業者として事業を拡大しながら、昭和40年代後半には石材、霊園業に進出し経営の安定化を進めました。眞壁氏がベルマーレというサッカーチームに関わることになったのは、1999年。当時、親会社として支援を続けてきたフジタが経営から撤退することになったことから始まります。

平塚市商工会議所青年部の一員として「ベルマーレ存続検討委員会」のメンバーとなり、ベルマーレ平塚から経営を引き継ぐ形で、親会社を持たない市民クラブ「株式会社湘南ベルマーレ」への運営移行を手掛けることになりました。(今から4年ほど前に、Jリーグ初代チェアマンの川淵氏よりJリーグ原点の思想である市民クラブとして頑張っているのは、アルビレックス新潟の池田会長と湘南ベルマーレの眞壁社長というお話を伺ったことがあったのも今回お話を聞くきかっけでした。)

当時の眞壁氏はサッカーのことに詳しくないこともあり、再スタートを楽観的に考えていたそうです。本業があるし、軌道に乗れば関わることをやめようと思われていたのでした。ところが、現実はそんなに甘くはなく、背負わされた責任の重さに身が震える思いがしたそうです。しかし、引き受けた以上は責任を果たしたいという思いで、2002年に総合型地域スポーツクラブを目指して設立されたNPO法人の理事長に就任、2004年にはついに株式会社湘南ベルマーレの代表取締役に就任されます。

関わりだしてから14年、まさに本のタイトルがその日々を表現しているのでしょう。眞壁社長は責任を果たすと決めた時、Jリーグの原点に立ち戻ったといいます。また、Jリーグの百年構想というものがあり、その理念に共感し「百年構想」を真に追求していこうと決意されます。

  • あなたの町に、緑の芝生におおわれた広場やスポーツ施設をつくること。
  • サッカーに限らず、あなたがやりたい競技を楽しめるスポーツクラブをつくること。
  • 「観る」「する」「参加する」。
  • スポーツを通して世代を超えた触れ合いの輪を広げること。

眞壁社長が目指しているのは、単なるサッカーチームの運営ではなく、「輝く地域を創ること」なのです。ベルマーレが地域の横糸となるよう奮闘する姿、生き様は、地域に密着し地域に貢献する経営者のモデルともいえましょう。具体的にどのような活動をしていらっしゃるかは、是非、「崖っぷち社長の挑戦」(眞壁 潔 著書)をご覧いただくことをお薦めします。

まだまだ道3割!とおっしゃる眞壁社長、自我を捨てあくなき挑戦を続ける眞壁社長を心から応援したいと思います。

 

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【プロフィール】

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野田万起子(のだ・まきこ)インクグロウ株式会社 代表取締役社長、公益社団法人経済同友会、正会員 一般社団法人日本展示会協会 理事

昭和45年8月、静岡県生まれ。東京国際大学 経済学部卒。米国オレゴン州TIUアメリカ校卒。 平成5年、株式会社ベンチャー・リンク入社、平成16年 同社(東証一部上場)執行役員に就任。平成22年 同社取締役に就任。平成23年 インクグロウ株式会社 代表取締役社長に就任(現職) 金融業界分野で20年以上、全国の地域金融機関への支援業務に携わる。地域金融機関と一緒に、中小企業の活性化に向けたビジネスマッチングの取り組みを中心に、取引先の経営相談から、金融機関の職員研修など幅広く行う。


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