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.社会  投稿日:2013/10/18

[西條美穂]今の教育では育めない力


西條美穂(さいじょう・みほ)

(株式会社キッズインスパイアー 代表取締役/教育コンサルタント/米国教育管理学修士)

執筆記事プロフィールWeb

 

不確実性、多様性の時代といわれる今、人が、自分の人生をたくましく幸せに生きていくためには、『主体性』が必要である。自分のしたいこと、好きなこと、こだわり、望む生活、人との関係の創り方、ありかた、それらは人それぞれ違っていて、誰も教えてくれない。当然のことだが、自分の幸せ、自分の望む人生は、自分にしかわからないのである。

何が起こるか予想もつかないこの時代では、どんな状況においても、主体性、つまり自分の人生を自分の行きたい方向にたくましく切り拓いていく力が必要不可欠である。この力は、今の画一的で生徒が受身であることが当たり前とされる教育では残念ながら育むことはできない。

主体性を磨き、自分のしたいこと、好きなこと、自分の望む人生を理解するために大切なこと、そして、自分の価値を高めていくために必要なことは、多様な経験をし、学び自分のものにすること、自分と違う多様なことを受容すること、共存すること、つまり『多様性』だと私は考えている。

多様な経験を通じて、人は、経験値を増やすだけでなく、自分の選択肢を増やし、その中で実際選択をし、自分という人間をどんどん確立し、また発展させていく。

同時に、自分自身のことについてだけでなく、他者や自分と違うもの、違う人についても深く学んでいく。また、その過程では、自分が自分らしくいるための説明や交渉、問題解決も不可欠である。だからこそ、自分の選んだものと同様、他人の選んだものも尊重できるようになる。

よって、子どもたちの教育現場では、「主体性を育むこと」「できるだけ多様な経験をすること」に力を入れるべきだと考え取り組んできた。従来の受身の教育ではなく、子どもたちが様々なことを経験し、自ら考え、学んでいける教育である。

人格形成の一番大切な子どもの時期に受ける教育は子どもたちの残りの人生に大きく影響を与える。そのときに、これからの時代をたくましく幸せに生きていく力をしっかり育んでいきたい。

 

次回からは、具体的な教育内容や方法、実例を紹介していく。

 

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