スポーツ  投稿日:2015/4/14

[Football Edge 編集部]【第1節】 香港在住ビジネスマンが始める、サッカー事業の軌跡(アーカイブ)

Pocket

Football EDGE 編集部

(文・写真 池田宣雄)

 執筆記事

 近年、アジアでサッカービジネスに関わる日本人が増えてきた。香港在住15年を数える、池田宣雄氏もそのひとりだ。32歳のときに香港で起業し、コーポレートコンサルタントを営むかたわら、サッカーに関する様々な業務のコーディネーターとしても活動している。金融の街としても知られる香港より、スポーツ×ビジネスの観点から綴るエッセイをお届けする。

◇香港在住の一日本人が、この地のサッカーのためにできる事は何か

週末になると、決まってスタジアムに足を運んでいる。「香港大球場」「旺角大球場」遠いところだと「元朗大球場」あたりにも。その目的は、香港のプロサッカーの現場をこの目で確かめる事にある。

香港在留邦人の皆さんの中に、香港のリーグ戦やカップ戦を観に行ったり、贔屓のチームを応援しているような人はいるのだろうか。おそらくそんな人はほとんどいないだろう。なぜなら地元香港の皆さんでさえも、ほとんどの人が興味を示さないマイナーな興行だからだ。

スタンドはいつも閑散としていて、有料入場者数はそこそこ入ったとしても2,000人程。酷い時は300人にも満たない事だって普通にある。料金は大人60香港ドル(約900円)、シニアとジュニアは20香港ドル(約300円)。もちろん当日券で入場できる(と言うより一般向けの前売り券はないと思う)。

香港リーグはアジア最古の由緒あるプロリーグで、旧英国領の色の残る秋春制で開催され続けている。1970年代後半から80年代前半に迎えたリーグ勃興期には、本場欧州の有名指導者や、往年のスター選手を次々と招聘して、大いに盛り上がっていたようだ。

それが今はどうだ。実際に現場をこの目で確かめてみると、あらゆる物事にツッコミどころが満載なのだ。この場を借りて一気に捲し立てたいところだが、コラムの趣旨から外れてしまうので、今後少しずつ書かせてもらう事とする。

◇毎週末、香港のサッカースタジアムに足を運ぶ

ほとんど注目を浴びていない現場に、ほぼ毎週足を運んで試合を観ているくらいだから、時々自分が自分に退いてしまう事もある。今では観る方専門だが、本場欧州のメジャーから新興アジアのマイナーまで、欠かさずチェックしている。

ただ、サッカーはやっぱり現場に足を運び、その街の空気やスタジアム、そして観衆の息づかいまでを、自分の肌で感じながら観戦すべきだと思っている。今までもそうしてきたように、これからも許される範囲内で、本場欧州にも訪れ続ける事だろう。

プロサッカーを観る目は誰よりも肥えていると思う。しかし、誰もが知っているメジャーな領域にはそんなに興味がなく、あまり注目を浴びない、ひとつふたつ下に位置するマイナーな領域に、実は言いようのない悦びを感じている。

◇香港で始めるサッカー事業の軌跡

香港に来て13年、この地で会社を興して丸10年、今では香港の永久居民資格も得ている。或る日、いつもの閑散としたスタンドに腰を下ろして、選手たちが躍動するピッチを眺めていると、ずっと秘め続けていた想いが溢れてきた。

「自分たちが担える要素がたくさん残されている。これからは事業を通じてサッカーに貢献して行こう」

香港在住の一介の外国人が、この地でできる事とは何か。アジアのプロサッカーの現場に向けて、今すべき事とは何か。香港で始めるサッカー事業の軌跡について、これから少しずつ書いて行こうと思う。

(第二回へ続く)
初出:ぽけっとページウィークリー・2012年2月第2号

<プロフィール>
池田宣雄(いけだ・のぶお)
香港紫荊會有限公司・代表取締役社長。大学卒業後、物流大手営業職等を経て、32歳の時に香港で起業。コーポレートコンサルタントのかたわら、フットボールコーディネーターとして香港で活動している。香港サッカー協会会員。1970年生まれの45歳。

 

提供元:<Football EDGE>10849790_1522512774673452_699522702208334408_n

Pocket

copyright2014-"ABE,Inc. 2014 All rights reserved.No reproduction or republication without written permission."