[安倍宏行]<今すぐできる!消費税アップ対策>スマート消費に切り替える4つの方法
Japan In-Depth編集長
安倍宏行(ジャーナリスト)
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いよいよ明日から消費税率が5%から8%になる。先週末は駆け込み需要で小売店は活況を呈していたが、4月以降の反動減を心配する声が多い。1997年の消費税増税の後、消費が減少した、その二の舞になるのではないか、というのだっだ。それは避けたいとばかり、企業は頭をひねって、新商品やサービスを4月や5月に発表したり、4月以降に使えるクーポンを発行したり、ポイントの付与率を通常より増やしたり、あの手この手で落ち込みを最小限に抑えようと 躍起になっている。
大手企業が春のベースアップを続々発表する中、今回の反動減は比較的小さいのでは、との見方をする金融機関も一部にはある。アベノミクス効果で個人消費が下支えされている事、夏のボーナスも増額が期待できる事等がその理由とされる。
一方で、日本の企業のほとんどは中小企業であり、賃上げの波はまだ届いていない。 こうした中、私達が少しでも出費を抑える為に普段気付かない裏技を幾つか挙げてみる。
◆1.電子マネーを賢く使う
鉄道会社が発行している電子マネー付のクレジットカード(JR東日本の VIEWカード等)を持っていない人は結構いると思うが、定期券や特急券を買ったり、チャージしたりするとポイントが通常より多く貯まったりするので、 一考の余地がある。又、流通系電子マネー(セブンイレブンのnanaco)は、買い物すればポイントが貯まるのでコンビニでも実質値引きを受けられる。コンビニは定価販売、と諦める必要はない。
◆2.ネット銀行を賢く使う
大概の人は都市銀行や地銀、信金、信組を給与振り込み指定銀行としているだろう。しかし、ATMの手数料を時間外で結構取られたりするので要注意だ。一方、ネット銀行の中にはATM手数料をタダにしているところが多い。メインバンクを通常の銀行に、サブバンクをネット銀行にしてATM手数料を極力払わないようにしよう。
◆3.電気・ガス料金プランを賢く使う
以前このコラムでも紹介したが、各電力会社によっては、時間帯割引プランを導入している。独身者や共働き世帯で、日中家に誰もいない家庭は、昼間は電気料金が高い代わりに、夜は割引になるプランにした方がいいだろう。実際筆者はここ数年で最高値と言われている東京電力管内にあって、去年より冬の電気料金は低かった。
契約アンペアを見直す事も一考の余地ありだ。30Aと60Aでは年間およそ1万円も基本料金が変わる。一方ガスだが、東京ガスは、 浴室にガス暖房乾燥器がついていたら、割引になるプランを提供している。自分の契約プランをチェックする事をお勧めする。
◆4.携帯のプランを見直す
意外に使ってない有料アプリなど、月額利用料を払い続けている人は意外と多そうだ。携帯ショップに行き、不要な有料アプリは解約しよう。
実はどれも以前からある節約術である。消費税率が上がる4月に、身の回りの出費を今一度見直すことは、お金をコントロールする良い訓練になると思われる。
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