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.政治  投稿日:2013/10/22

元首相・小泉純一郎『脱原発宣言』の波紋


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角谷浩一(政治ジャーナリスト・映画評論家)

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臨時国会の代表質問でもみんなの党代表・渡辺喜美が「小泉元首相は『総理大臣が決断すればできる』とおっしゃっている」と質すなど、元首相・小泉純一郎の脱原発宣言は国会の議場にまで広がりを見せた。

「日本は原発ゼロで十分に経済成長できる」とし、「原発ゼロの方針を政府・自民党が打ち出せば、循環型社会をつくる夢に向かって国民は結束できる」と述べ、安倍政権が掲げる「原発再稼働」路線を公然と批判している。また小泉の主張は既に国民に十分浸透している。

国会ではみんなの党のみならず共産党委員長・志位和夫も17日、会見で「核のごみ処理が出来ないから原発を無くすという点は理が通っている。私たちとも接点がある。原発ゼロの一点でどんな立場の方とも協力を図る」と「一点共闘」を言い出した。

既に生活の党代表・小沢一郎も2日の会見で「冷静に日本を考える人であれば、たいてい行き着く結論だろう」と評価した。

政権は当初、小泉発言の真意をくみ取れず、何か別の思惑があると考え、元首相で非議員のこの発言をのどに刺さった小骨のような存在と考えていたが、すでにみんな、共産、生活が賛同。国民も主張を熟知しているとなれば第一波は十分成功だろう。

第一波としたのは最初は毎日のコラムで、先週は読売の社説に反論を寄稿し始めた。番外編と思われていたものが、政界のメインストリームに躍り出た。

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