[Japan In-depth編集部]【犬猫殺処分ゼロに向けて政治が始動】~早期の8週齢規制の実現を~
Japan In-depth 編集部
犬猫の殺処分ゼロに向け、ようやく政治が動き始めた。昨年、超党派の議連を設立する動きが12月の衆議院の解散で一旦止まっていたが、2月12日に設立総会が行われた。
会長に自民党の尾辻秀久衆議院議員、顧問に自民党鴨下一郎議員、事務局長に社民党福島みずほ議員ら、衆議院39人、参議院14人、総勢53人の議員が名を連ねた。一般の参加者も数十名集まり会場は熱気に包まれた。
前環境大臣政務官で2014年6月に「人と動物が幸せに暮らす社会の実現プロジェクト」 いわゆる、牧原プランを作った自民党牧原秀樹衆議院議員(議連では副会長)は、「殺処分数は、一昨年16万3千頭だったのが、去年12万8千頭、と減じた。引き取り数減少、譲渡率上がった結果。来年度はもっと予算を増やし、活動したい。」と述べ、予算を確保した上で活動を強化していく考えを示した。
又、福島みずほ事務局長は、「政府も自治体も動き始めている。超党派で60名近くの議員に参加してもらっている。議連の中で、視察し、勉強会を開き、提言する。法律(動物愛護法)の運用の検証をやる。法改正必要か、(新たな)法律が必要か、立法機関としてやっていきたい。又、予算の獲得もやりたい。各自治体に対する働きかけを国の後押しでやっていきたい。」と意気込みを語った。
〈左:女優 杉本彩さん/右:女優 浅田美代子さん〉
超党派の議連が立ち上がったといっても、年間12万頭の犬猫が殺処分されている現状は変わっていない。殺処分ゼロへの道のりは決して平たんではない。政治の世界も一枚岩ではない現状を、どう変えていくのか、議連の真価が問われるのはこれからだ。