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.社会  投稿日:2015/4/6

【宝の山「すきま時間」の使い方】~新・社会人へのメッセージ~


安倍宏行(Japan In-depth編集長/ジャーナリスト)

「編集長の眼」

 

よく「時間がない、時間がない」と嘆く御仁がいるが、新入社員の時、とある先輩が発した一言がよく思い出される。「では、君は通勤途中、どうしているんだい?」たしかに、通勤時間帯は、ぼーっとしていることが多い。考えてみれば往復1時間半通勤にかけている人は、年間15日分移動に使っている計算だ。60歳まで働くとして、1.5年分である。これはばかにならない。時間をうまく使う人とそうでない人ではかなりの差が付く。そのすきま時間を何に使うかが重要になってくる。

私はよく歩きながら英語で考えるようにしている。“Think in English”と子供のころNHKラジオ英会話で教わって以来、なるべくそうしている。論理的に話せるか考えながら話したいテーマについて英語で考えるのだ。わからない単語はすぐその場で調べ、スマホに記録しておく。これは一例で、「すきま時間」をどう使うかによって、人に差をつけることが出来る。もちろん運動でもいい。階段を駆け上るとか、立っている時に腹部のインナーマッスルを鍛える、とかでも長年やっていれば効果は必ず現れるだろう。

時間でもう一つアドバイスを言えば、「予定を詰めすぎないこと」だ。概して人はあれもこれも、とスケジュールを詰めてしまいがちだ。しかし人間、余裕がなくなると、必ずどこかで失敗する。下手をしたら焦って移動しているうちに注意散漫になり交通事故にでも遭うかもしれない。私もこういう癖があるので、気を付けるようにしている。余裕があれば、次の予定に落ち着いて臨めるし、準備も十分できるだろう。

また、時間の使い方で、人脈作りに精を出す人が多いが、これもよく考えるべきだろう。あまたある異業種交流会に顔を出すと、人脈が広がったような気がするが、いくら名刺を集めても本当に頼りになる人なぞ、そうそういるものではない。人と知り合ったら、”A Friend in need is a friend indeed.” (まさかの時の友が真の友)という格言を思い出すといい。本当にピンチの時に親身になってくれる人か、頼りになる人どうか、良く見極めて付き合いを決めるべきだろう。自分を利用しようという目的で近づいてくる人は多いが、概してそういう人はこちらの為には動いてくれなかったりするものだ。

最後に、人脈と言う点で重要なアドバイスを。長い人生の中で、必要となるのは弁護士、会計士(税理士)、医者だろう。この3職業の友人は持つべきだ。何か起きたときに必ず役に立つ。人間、いつ何時どんなトラブルに巻き込まれるかわからない。若いうちから人間関係も戦略的に構築するに越したことはない。

 

 


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