無料会員募集中
.社会  投稿日:2013/12/31

「そばつゆ」で付いたシミを「塩」で落とす? イランに伝わる昔ながらの知恵がピンチ救う!


知夏七未(パフォーマー)

執筆記事

クリスマスが終わるとあっという間にお正月、この時期は本当に慌ただしいですね。大晦日にはお蕎麦を召し上がる方も多いと思いますが、今回はお蕎麦に関する事件と面白い豆知識をご紹介します。

今年の秋のことです。舞台に出演していた時、多国籍の共演者たちと10人程で居酒屋へ行き、一人がSOBAを食べたい、と「ざる蕎麦」を注文しました。ところが、運んできてくれた店員のお姉さんがつまずき、そばつゆが落下…その日に限って白だった私のスカートに“黒いシミ”が出来てしまったのです。

その場にいた誰もが慌てるわ、店員さんもパニックになるわで大騒ぎ・・・そんな中、イラン出身の男性が「すみません~塩ください」とお姉さんにリクエストしました。今それどころじゃない! と誰もその塩のリクエストは気にも留めず、おしぼりでつゆを吸い取り、お姉さんと私はスカートを洗いにトイレへ直行です。

必死の応急措置のかいもあり、だいぶ薄くはなりましたが、それでもシミの色はまだまだ「麦茶色」程度。輪郭ははっきりわかるという情けない状態でした。

さて、席に戻ると、イラン出身の彼は改めて「塩ください」とリクエスト。「みんなが大慌てしてる最中、塩なんてどうでもイイでしょ・・・」と冷ややかに思っていた矢先、そのイラン男性は塩を受けとるなり蓋をあけ、全量をスカートのシミの上にかけたのです!

唖然とする一同に彼は「このまま塩がシミを吸収するのを待つんだ」と言いました。半信半疑のまま、塩の山をスカートに乗っけること約5分。塩を払って、おしぼりでシミをとんとんとたたくと・・・もはやどこにシミがあったのかわからない程、すっかり元通りに! 本当に境目がわからなくなっているではないですか!

お店の方も含め、一同思わず拍手喝采。彼は「イランの知恵だよ」とニヤリ。目の前で見たこの奇跡に、私達は、楽屋に戻るなり早速シミの応急処置には塩が効くよ、と他の人達に興奮気味に話しました。

後日調べてみると、赤ワインや醤油、ソースなどのシミ抜きの応急処置として塩をかける、という方法はイランに限らず、世界各国でも、かなり一般的のようです。こぼした液体を塩が吸収してくれるからでしょう。もちろん、時間が経っていると完全にシミが取れるわけではありません。やはり最後はプロのクリーニング屋さんに任せることになりますが、それでも応急措置としては十分に合格点。

同じような応急措置は他にも色々とあるようです。そして、今はインターネットの時代。簡単にそういったローカルな知恵や口コミを検索することができます。例えば、こぼした汁別に、どんな洗剤と漂白剤を組み合わせたらいいか、などのテクニックも多数見つけることができるはずです。

年末年始、せっかくおしゃれをしたのに、ついつい飲み過ぎて「あっ!xxxこぼしちゃった!」などというピンチに陥る危険性も・・・。そんな時こそ、ぜひ昔ながらの知恵を役立ててみてくださいね。

【あわせて読みたい】

gazou237知夏七未(ちなつ・ななみ)1985年、東京生まれ。 幼少期よりバレエ、ジャズダンスを学びショービジネスを志すも、国際政治経済や世界の子供たちの状況にも興味を持ち上智大学英語科へ入学。 在学中NYへ渡米、現地でダンスカンパニー団員、キッズダンススクールアシスタントなどとして活動。 帰国後はショー活動と国際交流活動とを同時に実現でき、語学を生かせる場としてページェント(ミスコン)モデル業界へ。日本代表として約60か国の女性たちと世界大会へ参加。また、着物ドレスによるパフォーマンスグループ”美・JAPON”にてダンサー・モデル及び翻訳等を務める。“世界中に友達を作りたい!世界の踊りや音楽、衣食住などの文化を知りたい・広めたい!”という思いから、“日本文化の美しさを世界に・世界の文化の面白さを日本に”を軸に、それぞれの国や文化のドキドキワクワクすることを広める活動を模索・推進中。

タグ知夏七未

copyright2014-"ABE,Inc. 2014 All rights reserved.No reproduction or republication without written permission."