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.政治  投稿日:2015/9/29

[細川珠生]【大規模化する自然災害にどう立ち向かう】~国家公安委員長・内閣府特命担当大臣山谷えり子参院議員に聞く~


「細川珠生のモーニングトーク」2015年9月26日放送

細川珠生(政治ジャーナリスト)|執筆記事 | プロフィール

Japan In-depth 編集部(Aya)

今回は山谷氏に、日本の防災について聞いた。近年、日本の自然災害が、洪水や噴火、大雪、土砂崩れなど多岐にわたり大規模化している。先日も、大雨による鬼怒川の堤防決壊で甚大な被害が出た。これを受けて政府はどのような取り組みをしているのか。

山谷氏は、「(度重なる自然災害によって)関心が高まってきていて、自治体の取り組みや避難訓練も充実してきている。それでもまだまだ備えなければならない。」と述べると共に、「土砂災害に関する防止法の改正をして、基礎調査、公表、避難の在り方など支援体制の在り方を決めた。災害対策基本法も改正し、活火山法の改正をした。」と具体的に取り組んでいることを強調した。

実際に災害が起きると、ゴミの問題や浸水した家屋の問題などが出てきて、生活の再建が難しい。山谷氏は、「総理は常に被災者に寄り添って、『それぞれの状況があるのだから柔軟に対応するように』と言っていた。関係府省庁が連携しなければならないので、防災担当大臣として、早く連携を強めて結果が見えるようにしているが、生活再建は長く時間がかかる。」と述べ、縦割りではなく横の連携が急務であることを強調した。

実際に鬼怒川での堤防決壊の際は、自衛隊、消防、警察、海上保安庁が連携して救助を行った。「避難所の人たちは、『怖かったけど、みんな強くて優しかった。』と話していた。縦割りが排されて一つになって救助、再建をということに向かっている。」と山谷氏は述べ関係省庁の連携が進んでいるとの考えを示した。

山谷氏は、政治家になった理由を「子供三人育てながら地域の皆と仲良くしながら、PTA会長、生活情報誌の編集等をやってきて、『みんなが幸せになってほしい』という想いがずっとあった。これは政治家になった方がいろんなことができると思って政治家になった。」と語る。国家公安委員長、拉致問題担当大臣、海洋政策・領土問題担当大臣、国土強靭化担当大臣に昨年就任してからの多忙な一年間を振り返って、「5つの大臣を兼務しているが、全て、美しいもの、尊い日々を守るために戦っている。治安、防災は生活の基盤。それを守る仕事ができて感謝している。疲れるというよりも皆で頑張ることの尊さに感謝する一年だった。」と語った。

国会では、平和安全法制成立に向けて苦労の日々だったが、成立にこぎつけたことを細川氏は「粘り強い内閣」と評価した。山谷氏にもそれに同意し、「(日本人は)愚痴や不平不満を言わない。一人一人のすごさもそうだが、ずっと長く続いてきた日本人の美しさ、尊さと徳なんだなと思う。」と日本人が脈々と受け継いできた力を実感していることを語った。最後に山谷氏は、「国力は国民の和の力だから、それぞれの人が力を出せる政策を作っていきたい。」と締めくくった。

(この記事は、ラジオ日本「細川珠生のモーニングトーク」2015年9月26日放送 の内容を要約したものです)

「細川珠生のモーニングトーク」

ラジオ日本 毎週土曜日午前7時05分~7時20分

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