モリカケ問題、国民に徹底説明を 和田政宗参議院議員
「細川珠生のモーニングトーク」2018年4月14日放送
細川珠生(政治ジャーナリスト)
Japan In-depth編集部(大川聖)
【まとめ】
・麻生大臣は財務省の徹底調査に指揮をふるうのが何よりも重要。
・政府は徹底的に国民に説明していくことが重要。
・安倍総理が自民党総裁選で3選することに期待。
森友・加計問題は新たな事実も発覚し、再び国会の争点となっている。政治ジャーナリストの細川珠生氏が参議院議員で自民党広報副本部長の和田政宗氏に話をきいた。
細川氏は「森友問題は、公文書書き換えではなく、改ざん。国民に対する説明に嘘があったので、国民を裏切る重大な問題だ。ある一定期間の調査をまとめあげた後、大臣がけじめをつけるべきだと思う。」と述べ、麻生大臣は辞任すべきとの考えを示した。
一方、和田氏は「野党側も一部メディアも麻生大臣は今すぐ辞任というが、財務省の徹底調査に対し指揮をふるうのが何よりも重要で、安倍総理も国会答弁でそう述べている。まずは財務省に徹底調査をさせる区切りがついてからだ」と述べ、今は責任追及よりも調査を徹底すべきだとした。
これに対し、細川氏は「改ざんという行為が行われたことは事実である。それがどういう経緯であれ麻生大臣の在任期間中に国会で嘘の説明をしたということになる。調査結果とは別に、改ざんを行ったということに対して責任があると思う。」と述べ、財務省による問題の徹底調査の結果にかかわらず責任をとるべきだと改めて指摘した。また、「安倍一強体制が5年以上続いているが、国民生活とは少し離れていっているのではないか。9月の総裁選を経て安倍政権を続けていこうと思うのであればこの問題をきちんと片をつけることが必要ではないか」と述べた。
一方、和田氏は「誰が何のために書き換えたのか、財務省も速やかに調査をしている。調査で明らかになる部分があると思うので、その時点での判断になる。」と述べた上で、「安倍政権自体は国民の声に耳を傾け政策を打っている。政権として責任逃れをするということはない。どういう責任の取り方があるのか国民に提示していく必要がある。」とした。
細川氏は「今回、組織のトップが責任を仮に取らないことがあると、今後子ども達が育っていく環境の中で、一生懸命若い頃仕事をしても責任が最後末端に押しつけられると思ってしまう。国民に対しての緊張感をもってこの問題を解決していくべきだ。」と強調した。
和田氏は「この問題については徹底的に国民に説明していくことが重要だ。」と述べた。その上で「私は元野党だが自民党に入ったのは、国民の暮らしを豊かにしていく経済政策はアベノミクスしかないと思ったからだ。安倍総理は、福祉政策に関しては、社会民主主義に近く、海外からみたらむしろ中道左派に例えられるぐらいの政権だ。安倍総理が(自民党総裁選で)三選することで国民の暮らしの豊かさにつながっていく。自民党は子育て世代に対しても分厚い政策を行っており、それが日本の将来につながっている。」と述べ、安倍総理の三選に期待感を示した。
細川氏も「総裁選も国会も、経済、社会保障、教育等について議論ができる状況に早くするべき」との考えを示した。
(この記事はラジオ日本「細川珠生のモーニングトーク」2018年4月14日放送の要約です)
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写真)和田政宗参議院議員
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この記事を書いた人
細川珠生政治ジャーナリスト
1991年聖心女子大学卒。米・ペパーダイン大学政治学部留学。1995年「娘のいいぶん~ガンコ親父にうまく育てられる法」で第15回日本文芸大賞女流文学新人賞受賞。「細川珠生のモーニングトーク」(ラジオ日本、毎土7時5分)は現在放送20年目。2004年~2011年まで品川区教育委員。文部科学省、国土交通省、警察庁等の審議会等委員を歴任。星槎大学非常勤講師(現代政治論)。著書「自治体の挑戦」他多数。日本舞踊岩井流師範。熊本藩主・細川家の末裔。カトリック信者で洗礼名はガラシャ。政治評論家・故・細川隆一郎は父、故・細川隆元は大叔父。