「将来国民民主党単独で過半数をとらせてほしい」国民民主党榛葉賀津也幹事長

安倍宏行(Japan In-depth編集長・ジャーナリスト)
【まとめ】
・国民民主党の榛葉幹事長は記者会見で、所得税の非課税枠見直しとガソリン暫定税率廃止は国民の声、と述べた。
・進展がなければ予算には反対に回る考えを示唆した。
・選択的夫婦別姓について、党内での意見をまとめ、結論が出たらその方向性に従うことが大事だと述べた。
国民民主党の榛葉賀津也幹事長は14日の記者会見で、参院選に向け国民民主党に追い風が吹いているが目標議席は?と聞かれると、「追い風ではなく国民のSOSだ」と述べ、所得税の非課税枠「年収103万円の壁」見直しとガソリンの暫定税率廃止を国民が望んでいるとの考えを強調した。
そのうえで、「国民の期待に応えるために国民のやってほしい政策を実現するために我々は数が欲しい」と述べるとともに、「中途半端に自民党がこの程度でいいだろうというのであれば、我々正直、予算反対にまわります」と述べ、自民党を牽制した。
また、国民民主党の要求が通らなかった場合を想定し、「もしそれでもだめなら、力を貸してほしい。参議院選挙で勝たせてほしい。参議院でも(与党)過半数割れをして、より我々の声が通る国会を作ってほしい。何なら将来国民民主党単独で過半数をとらせてほしい」と訴えた。
写真)国民民主党榛葉賀津也幹事長 2024年2月14日
ⒸJapan In-depth編集部
次に、選択的夫婦別姓について、党内にあるいろいろな意見をどうまとめるのか聞かれると、榛葉幹事長は、「議論が足りなかった子供の姓の問題。夫婦別氏と親子別氏はまた違う議論で、しっかりやらなければいけない。新しい議員たちは今までの議論に参加していないので、大切な議論だからこそしっかりと丁寧な議論をしていきたい」と述べ、今後、党内で意見をまとめる考えを示した。
また、「大切なのは異なる様々な価値観や意見を出し合って結論が出たらしっかり方向性に従うということ」だとし、この問題で党としての方針を固める考えを示した。