「維新・吉村代表と機会があれば真摯に話し合ってみたい」国民民主党玉木雄一郎議員、代表に復帰

安倍宏行(Japan In-depth編集長・ジャーナリスト)
「編集長が聞く!」
【まとめ】
・玉木雄一郎が3か月ぶりに国民民主党代表に復帰、参院選で21議席以上を目指すと表明。
・「年収103万円の壁」引き上げやガソリン減税で維新の協力不足を指摘、維新に対し「力を貸して欲しかった」と。
・維新の吉村代表とは「対決するつもりはない」とし、今後は協力の可能性を話し合いたいと述べた。
3か月間役職停止中だった玉木雄一郎衆議院議員が3月4日、代表に復帰した。会見には普段より多くの記者が詰めかけた。
会見で玉木代表は、夏の参院選で非改選組を合わせ、予算案提出権を得られる21議席以上の勢力を目指す考えを表明した。
「5人が非改選、そして4人が改選ということになりますので、改選で16議席取らないと21議席に行きませんので、相当高い目標であることは自覚をしているけれども、この間の国会での議論、与党との対応、そして全国の物価高騰に苦しむ国民の声を踏まえると、私たちが強く大きくならなければいけないということを改めて感じているので、高い目標ではあるけれども、単独で予算を伴う法案提出権を得られる参議院での21議席を目指して、来る参議院選挙に臨んでまいりたい」と決意を述べた。
また、「年収103万円の壁」の178万円への引き上げなどが実現しなかった背景をめぐり、日本維新の会の動きが「阻害要因」になったのかとの質問に、「力を貸して欲しかった」と述べた。
またガソリン減税についても、維新の協力が得られず、維新の吉村代表からは、呼びかけたのに無視された、と国民民主を批判する声も聞こえる。
写真)玉木雄一郎国民民主党代表
ⓒJapan In-depth編集部
玉木代表はこれに対し、「対決しているつもりはないんですけどね。ただ、昨日まで役職停止でありましたので、私自身が代表の立場で各党の代表に会うことはできなかったし、差し控えておりましたので、ぜひ吉村さんとも議員会館に就任された後、ご挨拶に来られてお茶はしましたけども、今後どういう形で力合わせができるのか、どの分野で協力ができるのか機会があれば、ぜひ真摯に話し合ってみたいと思います」と述べた。
トップ写真)玉木雄一郎国民民主党代表
ⓒJapan In-depth編集部
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この記事を書いた人
安倍宏行ジャーナリスト/元・フジテレビ報道局 解説委員
1955年東京生まれ。ジャーナリスト。慶応義塾大学経済学部、国際大学大学院卒。
1979年日産自動車入社。海外輸出・事業計画等。
1992年フジテレビ入社。総理官邸等政治経済キャップ、NY支局長、経済部長、ニュースジャパンキャスター、解説委員、BSフジプライムニュース解説キャスター。
2013年ウェブメディア“Japan in-depth”創刊。危機管理コンサルタント、ブランディングコンサルタント。
