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政治  投稿日:2013/10/29

[水野ゆうき]若手女性議員が増えない理由〜教育水準世界1位でもジェンダー・ギャップ指数は105位の日本

gazou50
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水野友貴(千葉県我孫子市議会議員 )

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そもそも論として女性と男性は同権ではあるが、同質ではない。女性の社会進出が進んだとは言え、世界経済フォーラム(WEF)が発表した2013年版ジェンダー・ギャップ指数で日本の順位は調査対象136カ国のうち105位で前年より4つも下げた。識字率や高校までの教育水準では世界1位であるにも関わらずこのランクとなったのは女性の就労者や政治家が少ないことが原因となっている。

女性政治家が増えたとは言え、実際そうでもなかったりする。私の所属する我孫子市議会では定数24名中女性議員はたったの4名。私以外の3名の女性は既にお子さんを成人まで育て上げている。6人に1人しか女性がいないのが現状であり、議場に入る市役所の執行部側に女性はいない。

すなわち数少ない女性で、しかも最年少というだけで目に留まるのは仕方のないことだ。残念ながら女性の政治家が少ないことは頷ける。まずは地盤、看板、鞄が必須の選挙。選挙期間中の生理。そして出産にかかってしまっては選挙活動はできない。

駅に立って演説する度胸。誹謗中傷や怒鳴られることに対しての強固な精神力と抵抗力。当選したら議場で戦う勉強と弁論術。他陣営の一部市民も平気でチラシを踏みつけたり、ネットで文句を言ったり、怒鳴り散らしたりしてくる。ちなみに私はポスターに落書きをされてビリビリに破られた。特に体調等に左右される女性にとっては厳しい職業である。

私はこういった現実に直面して、「相当な精神力と体力」が求められる政治家という職業をなかなか女性友人たちに勧められない。私のところに来るメールなどにも「女性に政治は無理!」などといった内容も来るし、駅にて政策が異なる市民から近寄られて「覚悟しとけ」などと脅されることは日常茶飯事である。

普通にOLをしていたら一生こんな目には遭わないわけだから、自分もよくやるよな、と自分を褒めたくなる時すらある。常に危険なわけで、市内の一人行動は極力避け、駅頭も後援会員複数で立つことにしている。本来は一人で駅に立つと市民からの評判が良いと言われるが、命あってのことなので、私の場合はそうもいかない。

しかしながら同僚の我孫子市議に話を聞くと、そんなことは一切言われたこともやられたこともないと言う。つまり、女性で言いやすいからやるわけだ。日本という社会は出る杭を伸ばさず、打つ習性で、少しでも目立つだけで他陣営が攻撃してくる。地方は政党政治ではない。自分の住んでいる街が良くなればいいじゃないか、何故大きな視点に立てないのか、と思うが残念ながらまだまだ精神面では後進国なのかもしれない。

「若い」、「女性」というだけで注目されること自体がおかしく、人類は男女半々なわけで、女性も男性もいないと世の中は成り立たない。だからこそもっと女性議員が増えて、男女バランスの良い、女性が働きやすい社会を目指したいという観点でも私は政治活動に取り組んでいるが、悲しいことに変な形で若手女性政治家が取り上げられたりするとミーハーな気持ちで当選してくる女性がいることも否定できない。これは私自身マスコミの功罪の「罪」の一つと捉えている。

一方で、政策で勝負し、地道に議会で活動をしている女性議員がいることも事実である。後者の女性議員を我々は落としてはならない。こういった女性政治家の身体的、精神的苦悩を知ってもらうことで、有権者の意識を変えていくことが必要なのかもしれない。

 

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