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.政治  投稿日:2019/10/8

「中国宇宙開発に日米協力し対抗」竹本直一IT相


細川珠生(政治ジャーナリスト)

「細川珠生のモーニングトーク」2019年9月28日放送

坪井恵莉(Japan In-depth編集部)

 

【まとめ】

・中国の宇宙開発に日米が協力して対抗するべき。

・日本という国のあり方そのものが一つのクールジャパン。

・内閣府は国家戦略のヘッドクォーター。チャレンジできる基盤作りを。

 

【注:この記事には複数の写真が含まれています。サイトによっては全て表示されないことがあります。その場合はJapan In-depthのサイトhttps://japan-indepth.jp/?p=48282でお読みください。】

 

第4次安倍第2次改造 内閣が発足してから2週間あまり。今回の内閣改造で新たに入閣した閣僚らも本格的に職務にあたっている。今回のゲストは、自民党衆議院議員でIT政策担当大臣兼内閣府特命担当大臣(クールジャパン戦略、知的財産戦略、科学技術政策、宇宙政策)として初入閣した竹本直一氏。自身の担当であるIT政策、宇宙政策、そしてクールジャパン戦略について現状と今後の展望を、政治ジャーナリストの細川珠生が話を聞いた。

 

■ IT政策

竹本氏は「デジタル・ガバメントデータの利活用を柱として、ITを使った便利な社会の実現が我々の目標とするところ」であると述べた。加えて、IT化が進む一方で高齢者や障害者など「(情報)格差のある人たちにどうすればITに親しんで便利に使ってもらえるか、工夫をしなければならない」との考えを示した。

細川氏は、国内でのWi-Fi設備の不足を指摘し、Wi-Fi環境の整備を進める方針か尋ねた。竹本氏は、Wi-Fi設備の拡充も含めて「どこへ行っても通信ができる状態を、よりきっちりしなければいけない」と述べた。

 

■ 宇宙政策

トランプ米大統領が「宇宙軍」の創設を検討するなど、安全保障分野での宇宙の活用を世界が目指す中で、日本はどのような分野で重点的に宇宙政策を進める方針なのか細川氏が尋ねた。

竹本氏はまず、中国による宇宙開発の大躍進に触れ、中国の宇宙開発に日米が協力して対抗しなければならないという考えを示した。これに加えて、「宇宙安全保障、(宇宙空間での)セキュリティをどう確保していくのか、また、民間の利活用をどのように充実させていくか、などの課題があるのは事実」と述べた。

 

■ クールジャパン戦略

細川氏は、これまでのクールジャパン戦略で、外国人観光客数が増加したこと、また日本の「マンガ」が新しく文化として世界に幅広く受け入れられたことなどを成果として紹介した。そのうえで、今後の戦略について聞いた。

竹本氏は、まず、「我々の気が付かないところにかっこいい日本の文化がある。広く色々な人から意見を求めて募集すれば色々出てくる」と述べ、日本のソフトパワーのポテンシャルに期待感を示した。また、「日本という資源が少なく、人口の多い国がこの70年の間でこれほど素晴らしい国までに発展した。(こうした)国造り、国のあり方そのものがクールジャパンではないかと私は思う」と、自身の考えを示した上で、「日本のあり方など、より奥深いものも含めて(外国人に)学んでもらいと良いのではないか」と述べた。

ⒸJapan In-depth編集部

 

■ 大臣としての意気込み

細川氏が国民に期待されていることは何だと思うか尋ねると、竹本氏は「日本の国家戦略。日本が何をもとにこれから発展していくのかを良く考えて、より効率的に国の活力を保持していくためにはどうしたらいいのか。諸外国を見ながら大きい視点で決めていく」として、「国家戦略のヘッドクォーター(本部)が(内閣府の)仕事」であると語った。

自身の担当であるIT、科学技術、宇宙開発に ついては「常にコンペティター(競争相手)がいる。そういう意味では緊張感を要する仕事だと思っている」と述べ、「夢を実現化するやりがいや楽しさがある」と語った。そのうえで、自身が学生時代に、夢だったアメリカ大陸を横断する一人旅をした経験に触れながら「若い科学者にもどんどんチャレンジして欲しい。チャレンジできる基盤作りがわれわれ国の政策の大きな務めだと思っている」という考えを示した。

 

(この記事はラジオ日本「細川珠生のモーニングトーク」2019年9月28日放送の要約です)

 

「細川珠生のモーニングトーク」

ラジオ日本 毎週土曜日午前7時05分~7時20分

ラジオ日本HP http://www.jorf.co.jp/index.php

細川珠生公式HP http://hosokawatamao.com/

細川珠生ブログ http://tamao-hosokawa.kireiblog.excite.co.jp/

トップ画像:©Japan In-depth編集部

 


この記事を書いた人
細川珠生政治ジャーナリスト

1991年聖心女子大学卒。米・ペパーダイン大学政治学部留学。1995年「娘のいいぶん~ガンコ親父にうまく育てられる法」で第15回日本文芸大賞女流文学新人賞受賞。「細川珠生のモーニングトーク」(ラジオ日本、毎土7時5分)は現在放送20年目。2004年~2011年まで品川区教育委員。文部科学省、国土交通省、警察庁等の審議会等委員を歴任。星槎大学非常勤講師(現代政治論)。著書「自治体の挑戦」他多数。日本舞踊岩井流師範。熊本藩主・細川家の末裔。カトリック信者で洗礼名はガラシャ。政治評論家・故・細川隆一郎は父、故・細川隆元は大叔父。

細川珠生

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