ゴーンと司法
.政治  投稿日:2020/1/14

「憲法改正の気運高めたい」平沢勝栄自民党憲法改正推進本部副本部長


細川珠生(政治ジャーナリスト)

「細川珠生のモーニングトーク」2020年1月11日放送

【まとめ】

・憲法改正は国民の理解が最優先。

・憲法改正に対する国民のムードを高める必要あり。

・ゴーン逃走、日本は早急に汚名返上を。

 

今回ゲストは平沢勝栄(自民党広報本部長兼憲法改正推進本部副本部長)衆議院議員。2020年における憲法改正の取り組み方および日産自動車の元会長であるカルロス・ゴーンの逃亡への対応について、政治ジャーナリストの細川珠生が話を聞いた。

細川氏は憲法改正が2020年度における政治の重要課題であると述べた上で、安倍首相の自民党総裁としての任期が残り1年9ヶ月であることを考え、これからの憲法改正の取り組み方について聞いた。

平沢氏は「今は国民の皆さんのご理解を頂くことが最優先」と述べ、憲法改正は他の法案と異なって最終的には国民投票で決まるため、自民党の中でも慎重に時間をかける必要がある、とする人が多いと述べた。

憲法審査会は、全会一致が開催の前提となっており、先の臨時国会の衆院憲法審査会では約2年ぶりに自由討議が開かれたが、憲法改正に向けた議論は深まっていない。こうしたことを踏まえ平沢氏は、「なかなか前に進まないことが明らかになってきた。そろそろ私は(全会一致の原則を変えても)いいと思う。」と述べ、憲法審査会開催を巡る膠着状態の解消に意欲を示した。

憲法審査会での議論内容を国民に周知するほかに国民の理解を得る方法は何かという細川氏の質問に対して、平沢氏「一つには国民に国会で(憲法改正について)議論していることを報道等で知ってもらうことだ」と述べ、国会での議論をマスコミを通じて多くの国民に周知していくとの考えを示した。

憲法改正原案が衆参の3分の2の賛成で議決されたら、憲法改正案を発議し、国民投票かけることになる。その時点で衆参各10人の議員からなる国民投票広報協議会が出来、国民投票に関する広報を行うことになる。国民投票は国会で議決された2ヶ月から6ヶ月後迄の間に行われる。その間、国民投票広報協議会は投票2週間前までテレビやラジオなどの様々な媒体を使って有料放送(CM)を通じて国民に働きかけることができる。平沢氏は、「テレビラジオなどで有料で広報出来ることが選挙との大きな違いだ」と述べた。

▲写真 ©️Japan In-depth編集部

 

これに対して細川氏は、憲法改正に関する国民の関心を高めるために今からできることを問いかけた。平沢氏は、「これからはそれぞれの政党や国会議員が選挙区等で、憲法改正の必要性や反対意見などを訴えることが必要だ。」と述べ、政党と議員が地道な広報活動を行うことが重要だとの考えを示した。

自民党の場合はすでに様々な資料とビデオを流していて、ネットでも宣伝活動を行っている。1月下旬から全国で2種類のポスターを貼りだす予定があると述べた。これらの活動を通して平沢氏は「憲法改正の機運、ムードを盛り上げていきたい」と述べた。

次に、細川氏は昨年の年末に起きた日産自動車元会長のカルロス・ゴーン被告の国外逃亡について、日本が早急に取り組むべきことは何かと、元警察官僚である平沢氏に質問した。平沢氏は、「今回の事件によって世界に日本はお金を使えば簡単に不法出国ができるというイメージを与えてしまった。まずはそのイメージを崩すことが大切だ」と述べた上で、法務省、外務省はゴーン被告の会見に直ちに逐一反論して、違うとのメッセージを送らねば駄目だ、との考えを強調した。

また、「日本の司法制度はきちんと運用されていること、人権無視の形でやられていないこと、有罪率が高いのは有罪の可能性が高い人だけを起訴しているという日本と外国の違いがあることなどを説明することが大事だ」と述べた。

さらに細川氏は、ゴーン氏の逃走が発覚したのが去年の12月30日であったにもかかわらず、法務大臣が記者会見を行ったのは今年の1月6日だった事に触れ、法務大臣の対応の遅さを指摘した。

平沢氏はこれに同意し、外務省の情報発信と法務省の対応を批判した上、「法務大臣はもうちょっと強く反論しなければいけない」と述べた。

(この記事はラジオ日本「細川珠生のモーニングトーク」2020年1月11日放送の要約です)

 

「細川珠生のモーニングトーク」

ラジオ日本 毎週土曜日午前7時05分~7時20分

ラジオ日本HP http://www.jorf.co.jp/index.php

細川珠生公式HP http://hosokawatamao.com/

細川珠生ブログ http://tamao-hosokawa.kireiblog.excite.co.jp/

トップ写真:©️Japan In-depth編集部


この記事を書いた人
細川珠生政治ジャーナリスト

1991年聖心女子大学卒。米・ペパーダイン大学政治学部留学。1995年「娘のいいぶん~ガンコ親父にうまく育てられる法」で第15回日本文芸大賞女流文学新人賞受賞。「細川珠生のモーニングトーク」(ラジオ日本、毎土7時5分)は現在放送20年目。2004年~2011年まで品川区教育委員。文部科学省、国土交通省、警察庁等の審議会等委員を歴任。星槎大学非常勤講師(現代政治論)。著書「自治体の挑戦」他多数。日本舞踊岩井流師範。熊本藩主・細川家の末裔。カトリック信者で洗礼名はガラシャ。政治評論家・故・細川隆一郎は父、故・細川隆元は大叔父。

細川珠生

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