［原田さとみ］“エシカル Ethical”〜新しい概念を地域に根ざした街づくりに。
原田さとみ（タレント／エシカル・ペネロープ株式会社 代表取締役）
愛知・名古屋では、２０１０年にCOP10生物多様性条約第10回締約国会議が名古屋市白鳥地区で開催されました。愛知万博で学んだ、地球の叡智・多文化共生・国際理解の思いを受け継ぎ、このCOP10という国際会議の開催によりさらに、人・生物・植物の“いきもの”としての多様な命の繋がりと同時に、国・地域・街の“人”としての多様な心の繋がりの重要性を学びました。
自然や環境の保護活動とともに、人権・貧困・災害・資源など様々な地球上の問題が関連しあっていることに気づき、愛知・名古屋の意識は変化しています。現代社会に本物のエコロジーを問いかけるとともに、もう一歩深く地球目線で人間と自然の付き合い方を大切にする“エシカル Ethical”という新しい概念を地域に根ざした街づくりとして、名古屋から発信するために、毎年１０月の名古屋まつりの日に、COP10会議場であった白鳥地区の白鳥庭園にて、エシカル・デー・イベントを開催しております。
テーマは「地球上の多様な命のつながりを大切に、環境・人・社会に優しく美しく」
“エシカル（倫理的な）とは“思いやり”。
私たちの幸せの裏側で弱者への搾取や地球環境破壊などで、誰かや何かが犠牲になっているとしたら、本当の幸せではありません。物事の背景や裏側に思いを巡らして、社会や環境に優しいか、関わる人みんなが喜んでいるのか。
人も自然も地球上すべての命がハッピーであるよう思いやる心がエシカルの美意識です。誰をも犠牲にしない穏やかな地球のために一人一人が優しい気持ちで、身近な地域や家庭から、出来ることを始めたら、きっと素敵な未来が見えてくるかな、との思いでこのイベントを開催いたします。
イベントを運営しています「エシカルなごや推進委員会」は、思いやりのエシカルで、まちづくり・人づくりをし、みんなで繋がろう！地域貢献・国際協力となることしよう！人・自然・社会に優しい思いを広げよう！と「エシカル宣言」の理念で集まった社会人・学生など約４０名のメンバーで、２０１０年に設立した、愛知・名古屋の市民団体です。
＜エシカルなごや推進委員会のエシカル宣言＞
私たちは、社会や環境に優しく、関わる人みんなが喜び、自然も人も、地球上全ての命がハッピーであるよう、思いやりあふれる“エシカル”な活動を目指します。
その思いから、私たちは以下の2点を大切にします。
(1) 地球環境への負担は最小限に。
- オーガニック・天然・自然素材、リサイクル素材、サスティナブル素材、エコ素材などを使用。
(2) 人道的な配慮は最大限に。
- 途上国や弱い立場の方々にお仕事を継続的に創出する、正しい労働条件でのフェアトレードである。
- 地域に伝わる伝統工芸技術・伝統産業を未来へ継承している。
- 手仕事・手作業を大事にした丁寧なモノづくりである。
誰も傷つけない方法で、作る人も、売る人も、買う人も、みんなが幸せ。エシカルは、自分優先でなく、他人や自然やすべての命を思いやり、支え合い、つながっているという概念です。
エシカルなごや推進委員会
エシカル・デー・なごやへの参加の出店者・出演者のみなさんはこのエシカル理念のもと、それぞれにできるエシカル宣言を提言していただき、イベントに参加をしています。
２０１３年１０月１９日（土）２０日（日）のエシカル・デー・なごやのイベント内容は、上記のビラのように盛りだくさんとなり、エシカルな思いが広がっています。昨年のエシカル・デーでは４３００人もの来場者で白鳥庭園が賑わいました。
４年目となる今年は、２日間の開催スケジュールへと内容・参加出店者も拡大し、更なる盛り上がりを期待し、来場者数１万人を目指しております。このエシカル・デーを機会に、全国から名古屋へ多くの皆様にお越しいただけますよう、エシカルなごやのメンバー一同、準備をして、皆様のお越しをお待ちしています。
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【プロフィール】
原田さとみ（はらだ・さとみ）
タレント ／ エシカル・コーディネーター、エシカル・ペネロープ株式会社 代表取締役
- 、JICA中部なごや地球ひろば オフィシャル・サポーター、一般社団法人フェアトレードタウン・ジャパン理事、フェアトレードタウンなごや推進委員会 世話人、エシカルなごや推進委員会世話人、コップなごや水基金 世話人、世界と出会う絵本ひろば“Looppe(ルププ)” 世話人、なんとかしなきゃ！プロジェクト・メンバー、まいまい狂言会。エシカル・コーディネーターとして、環境にも人にも社会にも配慮した持続可能なエシカル・ファッションの普及活動を中心に、「フェアトレードタウンなごや推進委員会」世話人として、フェアトレード推進にも取り組んでいる。
