[山田厚俊]【速報】細川護煕元首相の都知事選挙キーマン・馬渡龍治元衆院議員を独自取材!〜細川氏の背中を押す小泉純一郎元首相の迫力
山田厚俊(ジャーナリスト)
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都知事選の立候補予定者、細川護煕元首相(76)のキーマンの一人が、馬渡龍治元衆院議員(56)だ。1月14日、虎ノ門のホテル前で元首相2人が急きょ会見を開いた。当初、細川氏は翌15日に正式な出馬会見を開く予定だった。その舞台裏を馬渡氏はこう明かす。
「会談後、ホテル内の料理店から外に出ていく道すがら小泉氏が『こんなにマスコミが来ているんだから、きょうやろう。2人で言うんだ』と強く切り出してきたのです。その迫力は凄まじいものでした。細川氏は腹を括り、例の会見となったのです」
馬渡氏は、鳩山邦夫衆院議員の元秘書で、自民党所属議員だった。2009年の衆院選で落選し、現在は会社役員だ。一方、細川氏は参院議員、熊本県知事を経て、日本新党を結成。国政に復帰後、連立政権で首相になった。
(馬渡龍治・元衆院議員:1月17日13時30分頃 東京・赤坂にて筆者撮影)
この2人の接点は、出身大学・上智の先輩後輩という仲だという。今年1月初め、細川氏から馬渡氏に連絡が入った。
「『選挙に出るから協力してくれないか』とのお話をいただきました。僕はおカネをかけない、ウラのないキレイな選挙なら引き受けるとお伝えしたら、細川さんは『潔くやりましょう』と言ってくださいました」
今後、他陣営からはネガティブキャンペーンが張られることは想像に難くない。しかし、馬渡氏は意に介さない。
「1億円は佐川清氏からの個人的な借入れで、熊本県知事時代に家の改築費用に充てられたもの。東京佐川急便事件とは関係なく、混同した表現は悪意を感じる。また、東京五輪に関して細川氏は『決定したからには、コンパクトな東京五輪を成功させたい』と言っている。あくまで、いい都政を実現させたいとの思い。こちらは正々堂々と思いを訴え、都民に判断してもらう」
脱原発でタッグを組む元首相のツートップでどこまで旋風を巻き起こさせるのか。
裏方たちの動きも見逃せない。
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