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政治  投稿日:2016/10/30

風雲急を告げる世界、ハロウィン狂想曲の日本 Japan In-depth 編集長安倍宏行

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「細川珠生のモーニングトーク」2016年10月29日放送

細川珠生(政治ジャーナリスト)

Japan In-depth 編集部(坪井映里香)

今週は今月末のハロウィーン、都政の現状、フィリピンのドゥテルテ大統領来日のニュースを取り上げた。

年々盛り上がりを見せるハロウィーン。10月31日がピークだが、東京渋谷では、ハロウィーンパレードのために区が主導して準備をしている。具体的には、渋谷駅の近辺で4日間、危険防止のため交通規制が敷かれる。それに対し細川氏は、「ハロウィーンのために4日間交通規制をするのはやり過ぎだと思う。」と述べた。事故が起きたら危ないということだとは思うが、仕事で車を使う人やバス利用をせざるを得ない人もいる中、4日間も規制をするのは、公共という観点をみるとおかしいのではないか、と述べた。

安倍編集長も、「近くに代々木公園があるのだからそちらでやっていただくとか。」と提案をしたが、景気が今ひとつであるという現状にも目を向ける。ハロウィーンの市場規模は年々伸び、1,200億円超となっており、バレンタインを抜くほどの勢いだという。商業関係者の人たちの中に少しでも売り上げが伸びれば、と考える人もいるのは想像に難くない。海外で深夜まで仮装パーティーをやっていたら、強盗などの犯罪も起きそうなものだが、これだけハロウィーンが盛り上がる状況に対し細川氏は、「日本は平和。」と苦笑した。

ハロウィーンと同じ時期に、オリンピックの施設建設についての検証結果がいよいよ出る。小池都知事就任以来重ねてきた成果である。当初の計画に沿ってやるのか、あるいは別の会場も含めて検討して小池知事がそちらを選ぶのか、その決断に関係者らの注目が集まる。細川氏によると、コストを重視していくのか、コストではなくオリンピックの遺産(レガシー)としてそれを残すのか、という二つの論で分かれていると考えられるという。

細川氏は、「コストが大事だと思っている。」という。その上で、「ただ、招致するときに申請した計画があるので、逸脱するのは原則から外れる。そのため、申請した場所にコストダウンしてつくる」ことが望ましい、との考えを示した。また、オリンピックが終わったあとの維持費についてだが、東京・駒沢の競技場など、以前の東京五輪で使用した会場というのは、ルールや使用の基準が変わり、使えなくなってしまうという。そのため50年後100年後、ないしは次回のために、といったことはあまり考える必要はないのでは、と細川氏は考える。つまり、「今回の五輪で東京にはこういう会場があるというアピールは必要。しかしそれを50年100年もたせるほどのものにする必要もない。」ということだ。それが結果としてコストダウンにつながるということだ。安倍編集長も、コスト重視の立場だ。「そもそもコンクリートは50年経てば劣化する。」と指摘、オーバースペックな設備を建設する必要はないのではないかとの考えを明らかにした。

どちらにせよ小池知事は透明性、都民ファーストということを就任前からうたっている。「豊洲もそうだが五輪の施設の問題もなぜそこにしたのかということがはっきりとわかるようにしてほしい。」と安倍編集長は透明性の重要性を示した。

そんな中、25日フィリピンのドゥテルテ大統領が来日。彼の動向について二人は「おもしろい動きをする。」と感想を述べた。中国や日本に対してはかなり好意的な対応をする一方、アメリカには明確に嫌悪感を示す。そういったドゥテルテ氏の姿勢に対し細川氏は、「フィリピンにとってのアメリカ、アジア全体にとってのアメリカは非常に大事。アメリカとフィリピン、日本、オーストラリア、ベトナム、タイといった南アジアを取り巻く国々が一致団結をしているということは、中国や北朝鮮(に対する抑止力)という意味でアジア全体の安全保障に非常に大切なことだと思うので、アメリカをそこまで毛嫌いすると結局自分たちに降りかかってくると思う。」と述べた。

それに対し安倍編集長は、ドゥテルテ氏が外交と内政で微妙に発言を変えていることに対し、「ある意味究極のリアリストなのかなという見方もできる。」と述べた。中国からも日本からも援助をはじめとする実利を取り付け、対中国外交でバランスをとり、従来のアメリカ一辺倒の外交政策を修正していく、という気持ちが見られるという。

「それによって80%の支持率を得ている。政治家としての手腕は非常に優れている人なのかもしれない。注意深く見守る必要はある。」と安倍編集長は評価した。さらに、アメリカ大統領選挙のトランプ候補もアメリカファーストで、自国民が不利になることは排除したいとの考えで政策を打ち出す。Brexitにも見られるとおり、ヨーロッパにもそういう傾向があるという。「グローバルに平和安定を求めていくという意味では危険、心配なところはある。」と安倍編集長は現在の国際社会の内政重視の風潮を危険視していた

ハロウィーンで盛り上がる日本だが、今月末は都政の大きな決断があり、来月には新たなアメリカの大統領が決まる。「日本として今どういったことが求められているかということを特に若い人に考えてほしい。」と細川氏は最後に述べた。

(この記事はラジオ日本「細川珠生のモーニングトーク」2016年10月29日放送分の要約です)

「細川珠生のモーニングトーク」

ラジオ日本 毎週土曜日午前7時05分~7時20分

ラジオ日本HP http://www.jorf.co.jp/index.php
細川珠生公式HP http://www.cheering.net/tamao/#
細川珠生ブログ  http://tamao-hosokawa.kireiblog.excite.co.jp/

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この記事を書いた人
細川珠生政治ジャーナリスト

1991年聖心女子大学卒。米・ペパーダイン大学政治学部留学。1995年「娘のいいぶん~ガンコ親父にうまく育てられる法」で第15回日本文芸大賞女流文学新人賞受賞。「細川珠生のモーニングトーク」(ラジオ日本、毎土7時5分)は現在放送20年目。2004年~2011年まで品川区教育委員。文部科学省、国土交通省、警察庁等の審議会等委員を歴任。星槎大学非常勤講師(現代政治論)。著書「自治体の挑戦」他多数。日本舞踊岩井流師範。熊本藩主・細川家の末裔。カトリック信者で洗礼名はガラシャ。政治評論家・故・細川隆一郎は父、故・細川隆元は大叔父。

細川珠生

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