[現役女子大生・留学リポート]三木絵未奈の“異国の地で日々、奮闘中!”(5)バックパック中南米〜ペルー編
三木絵未奈(立命館大学・カナダ留学中)
今回は前回に引き続きの中南米バックパック旅行!今回は、メキシコを移動し、ペルーの首都リマに移動したところから始めたいと思います。
お恥ずかしい話ですが、実は私、旅を決意するまでマチュピチュがペルーにあることさえ知らないくらい、ペルーについての知識がありませんでした。ペルーと言われても国のイメージもわかないし、私にとって未知の国。そんなペルーに足を踏み入れて感じたのは急激に進む都市化、そしてその裏にある貧困です。
首都リマは特にその典型的な例で、私が滞在したミラフローレスという海岸沿いの街は、高級ブランド店が立ち並ぶ大きなショッピングモールや高級マンション、カジノが立ち並ぶ、いわゆる富裕層が住む街。
(写真:左・ショッピングモールの様子 右・高級マンションが立ち並ぶ海岸沿いの様子)
夜でも人通りが多くにぎわっており、歩いていて治安が悪いという印象は受けませんでした。道路工事もあらゆるところで行われており、急激な都市化が進んでいるのが目に見えてわかりました。一方、ミラフローレスから少し内陸に入った歴史地区はリマの代表的な観光地ですが、中心地から少し外れると人通りも少なく貧困層の人々が多く見受けられました。歴史地区にはヨーロッパ風の建物が立ち並んでおり、観光客向けのレストランが多くあります。
(写真:歴史地区の建造物の様子)
しかしそれはほんの一部で、その周りはというと野良犬が多く歩いていたり、道路があまり整備されていなかったりと昼間でも治安がいい印象は受けませんでした。治安が良くないこともあってなのか、このあたりを警備している警察官は背中に背負うくらい大きな銃をもっており、見ただけで恐怖を感じました。また、観光客向けに、小さな子供がペルー土産を道端で売っている光景も多く見受けられました。
このペルーの現状を見て私は中国を連想しました。急激な都市化の裏にある貧困問題。これは発展途上にあるどの国にも共通する問題なのかもしれません。この都市部の貧困差だけでなく、都市部と山岳部との貧困差の面でもペルーは大きな問題を抱えています。それは私が自分の目で見たクスコの現状からも言えること。この貧困問題についてペルーでは1990年ごろから様々な政策が取られていますが、いまだ大きな成果はあげられていません。
私はこの旅でとてもペルーが好きになったので、次回ペルーに訪れる時にはすこしでもこの貧困問題が改善されていることを期待します。
次回は、私がペルーを訪れて感じたもう一つの問題、「動物」についてと、ペルーの代表的世界遺産マピュピチュの実態について、クスコでの経験を踏まえてお伝えしたいと思います。
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【リポーター学生の紹介】三木絵未奈(みき・えみな)
1993年京都生まれ京都育ち。立命館大学国際関係学部に進学。2013年2月から1ヶ月間アメリカのニュージャージー州へ留学。2013年8月から現在にかけてカナダのUniversity of British Columbiaに留学中。人種・性別・言語など人の“違い”を見つめ、アイデンティティーを尊重しあう社会”を築くために若い世代の私たちは何をすべきなのかということに興味を持ち、自分なりの答えを見つけ出すために、多文化国家であるカナダで日々多様性を感じながら模索しています。エネルギッシュに生きたい!! 人にパワーを与えたい!! 刺激的な毎日を求め、学生としても人としても成長するために留学を決意。とにかく人と関わることが好きで好奇心旺盛だけど一人の時間も好き。“人と同じ”ことがきらい、楽しむときはとことん楽しんでcrazyになる。この冬には南米旅行を計画中。また、カナダの託児所でのボランティアやカナダ西海岸での東日本大震災の瓦礫撤去ボランティアにも参加予定!異国の地で日々奮闘中の現役女子大生!