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経済  投稿日:2013/10/27

[安倍宏行]震災復興支援“解放食堂”とは

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Japan In-Depth編集長

安倍宏行(ジャーナリスト)

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2013年に産声を上げた「解放食堂」とは、一体なんなの?と聞かれるので、説明をしておこう。

そもそも、掛け声をかけたのは、連続起業家であり、解放集団Liberty主宰の家入一真氏、高木新平氏の二人だ。Twitterで家入氏が「誰か東北の生産者さんを知っている人いない?」とつぶやいたのを私が見たのが今年3月の中旬だったと思う。

当時、フジテレビの解説委員だった私は、震災直後から東北の取材に頻繁に行っており、被災し打撃を受けている農業生産者さんを支援している方々を知っていた。それで直ぐに家入氏に「生産者さんを知っています。」と協力を申し出たのだ。

記念すべき第1回は、渋谷の「sakeba」さんで4月に開催された。そもそも、家入氏と高木氏の、“東北の美味しい食を片手に愉快に飲むことが、風評被害をはじめとするネガティブな状況を変えていくんじゃないか!”という掛け声で始まったもので、当初は”内輪で楽しく”的な乗りだった。

もっとも私が、東北はいわき市出身の内閣府特命担当大臣、風評被害も担当している森まさこ氏を呼んだり、家入氏が友人のホリエモン氏を呼んだりしたので、会場は大賑わいとなり、東北の美味しい食と酒を50人に上る参加者が堪能し、成功裏に終了したのだった。

中でも感動したのは、お米の生産者さんが解放食堂の趣旨に賛同したくりこま高原ファームさんがお米をタダで寄付して下さった事だ。こちらが応援しなければならないのに、返っておせわになってしまい、大変恐縮した。

そして、我々は1回で終わらしてしまってはもったいない。こういうのはずっと続ける事に意味がある、と考え、ノマドワークスタイルを実践している安藤美冬氏(Japan In-Depth副編集長)も参画して、第2回目が企画された。より多くの人が入れるように銀座の大きめのバー「スコッチバンク銀座」さんを借り、この回からチャリティー・オークション等も取り入れて、エンタテインメント性も持たせるようにした。120人近くの人が集い、今回も大盛況だった。

さらに、グローバルに独自のライフスタイルを追求している若者のカリスマ四角大輔氏も加わり、第3回目は森ビルに会場の相談をした結果、赤坂アークヒルズの「アークヒルズカフェ」さんにお世話になる事にした。この回から、被災地の生産者さんの支援を積極的に行っている「東の食の会」さんとコラボレーションする事になった。

総ての食材を「東の食の会」さんを通じて仕入れると共に、三陸フィッシャーマンズプロジェクトと連携、漁師さんを招いての魚の解体ショーにトークイベントを行った。更に、四角さんが被災地支援を行っているラッパーのGAKU-MCさんのキャンドル・コンサートも行われ、会場の盛り上がりは最高潮に、東京湾大華火大会と重なったにも関わらず、250名近くの若者が集まったのが8月頭の第3回目だった。

勢いは止まらず、8月末には六本木ヒルズの盆踊りに出店を出さないか、とのお誘いを受け、3日間で三陸フィッシャーメンらから仕入れたホタテと牡蠣を合わせて1500個売り切った。この時は60名からのボランティアの若者が声をからして呼び込みをし、汗をだらだら流して貝を焼きまくってくれた。来年やるとしたら、倍は仕入れないとダメだろう。それくらいの売れ行きだった。

その打ち上げの時、私は彼らに「被災地に行ったことある人は?」と尋ねた。意外な事に多くの若者は「行った事がない。」とのことだった。理由は、「チャンスが無かったから。」というもの。なら、バスツアーをやったら行く?と聞いてみるとみな声を揃えて「行きた~い!!」と言う。ならば、と9月にはいわき市へ弾丸バスツアーを企画した。

関西から深夜バスを乗り当日朝東京駅に降り立った人も。時間の制約上十分にいわき市で時間は取れなかったが、オーガニック・コットン畑での農作業、地元の人との意見交換会とランチ、あっという間の滞在7時間くらいだったが、みな一生懸命地元の人の話に聞き入っていた。

さあ、今日(この原稿を書いている10月27日)は初めて「解放食堂」は関西に上陸する。

関西では東日本大震災について、余り関心が無い、と聞いていたし、大阪人は実利的だから、そんな会費払ってまで復興支援イベントなんか来るはずが無い、と大阪出身の知人に強く言われ、不安な船出となった。しかし、蓋を開けてみれば160人を超す申し込みが・・・期待を裏切られて嬉しい限りだ。催されるパフォーマンスやトークイベントは総て大阪の若者が自分たちの手で作り上げた。成功間違いなしだ。

これが「解放食堂」のこれまでの経緯だ。これからも京都、鹿児島、福島、仙台、札幌・・・色々な所での開催計画が目白押しである。地方から声を上げて行く事。それがこれからの復興にとって大切なことだ。決して、震災を風化させない。風評に惑わされない。そんな思いを今日も大阪から全国に届けたい。

さぁ、私も大阪へ発つとしよう。また、皆さんには報告させていただく。

【解放食堂】

掛け声は、渋谷で50名からスタート、2回目は銀座で100名規模、そして8月は六本木アークヒルズカフェにて250名規模に。さらに同月末六本木ヒルズ盆踊りに出店した「路面店」は三陸の牡蠣、帆立を1500個売りつくしました!そして9月29日には、福島県いわき市に出向き、被災地の生産者さん達の声を聞くツアーを決行!関西からも多くの人が参加し、福島県いわき市で休耕地に力強く実をつけたオーガニック・コットン畑の農作業を手伝いました。東北の事を忘れず、応援する社会を築き上げることの大切さを肌で感じました。それは、いつどこで起きるかわからない災害に対応する日本のチカラを築くことにつながるでしょう。

東京を中心に展開してきた解放食堂は、今回初めて大阪の人々の手で開催されます。日本のチカラを大阪の地から全国に発信するため、多くの人の参加を心から願っています。

 

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