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.JID  投稿日:2013/12/31

[安倍宏行]滝川クリステル × 安倍宏行編集長・対談動画『今、何を考え、どう動くべきか』が新年より“Japan In-Depth”にてスタート!


Japan In-Depth編集長

安倍宏行(ジャーナリスト)

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「盟友」、と言っていいだろう。

私が滝川クリステルさんと出会ったのは2001年、彼女がまだ23歳の頃だった。入社間もない彼女はフジテレビ『スーパーニュース』のフィールド・リポーターとしてあちこち現場を飛び回っていた。当時ニューヨーク支局長だった私は現地で、彼女が台風中継をしているのを見ていた。辛そうな表情を浮かべながら健気にリポートしている姿が何故か目に焼き付いた。帰国後、局ですれ違った時に初めて声を交わした。

その1年後、まさか2人で『ニュースジャパン』のキャスターをやる事になるとは想像もしなかった。なにせ10月1日スタートなのに、2人が上司からキャスターをやれと言われたのが9月に入ってから。1カ月を切っているのだから無茶苦茶だ。彼女はまだ24歳、入社2年目だった。私も記者としてリポートは数知れずこなしてきたが、キャスターは初。2人ともそういう意味で素人同然だった。

番組がぎごちなくスタート、最初からネットでは酷評され、「音を消して観たらNHKのフランス語会話かよ!」とのツッコミまではいる始末。これには苦笑したが、とにもかくにも半年を過ぎた頃、ようやく2人も慣れてきて時には2桁の視聴率を取ることもあり、それなりに健闘したと思う。私は1年で降板し管理職となったが、彼女はその後、「斜め45度の女王」などと呼ばれ、通算7年半も番組の顔としてキャスターを続けた。

そして、31歳のときに独立を果たす訳だが、その後の活躍は皆さんご承知の通りである。

さて、私も9月末にフジテレビを卒業し、この“Japan In-Depth”を創刊したわけだが、編集長として一度彼女にインタビューをしたいと思っていた。それは、オリンピックの事もあるけれど、それより、以前から彼女が取り組んでいる社会の問題解決の為の取り組みについて聞いてみたかったからだ。それは「動物愛護」の問題だ。

実は彼女は動物をとても愛している。日本では毎年20万頭以上の犬や猫が処分されている事を皆さんはご存じだろうか。キャスター時代から彼女はこの問題に胸を痛めていた。そして、動物の処分場にカメラを入れ、その実態を世の人々に知らしめる目的で3夜連続の企画を、周囲の反対を押し切って放送したのだ。その企画は衝撃的な映像を含んでおり、視聴者からは賛否両論のメールが殺到したと聞いた。しかし、その時の彼女は、どうしてもこれを取材して放送するんだ、という気迫に溢れていた。

 

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そして時が流れ・・・2011年の東日本大震災。今、彼女は震災で飼い主から離れてしまった「震災犬」のアリスと一緒に暮らしている。里子として引き取ったのだ。大型のラブラドールであるアリスは今や彼女にとって、切っても切れない関係。家族の一員として寄り添い、多くのパワーをもらって日々過ごしていると彼女は笑う。

海外では動物の処分がゼロの国もあるという。何故、日本はこんなにも多くの動物を殺さなければいけないのか。それを止めるためにはどうしたらいいのか。その答えが、彼女自身が寄付を募り、動物を保護し里親に出す、いわゆる「シェルター」への支援を広げる事だった。

「自ら社会の問題に気付いたら、その解決の為に行動を起こさねば。」

そう彼女は言う。それは“Japan In-Depth”の精神とも一致する。

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年末のとある日、彼女と会って、現在の取り組みを聞いた。どんな気持ちで、どんな事をやろうとしているのか。

自ら考え、行動に移している彼女のストレートで強い思いに胸を打たれた数十分のインタビューだった。

考えてみたら2人でこうして仕事をするのは10年ぶりだ。

時の経つのは早い。まさか、自分がメディアを作り、そこで彼女と対談するとは思いもしなかった。

考えてみたら不思議な邂逅ではある。

 

新年、このJapan In-Depthでスタートする滝川クリステル初の動画配信。滝川クリステルの「今、何を考え、どう動くべきか」

彼女の「思い」を是非聞いて、そして、「何か」を感じてくれたら嬉しい。

2013年12月31日大晦日

Japan In-Depth 編集長

安倍宏行

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