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.経済  投稿日:2014/1/24

[池田君江]「ココロのバリアフリー計画」とは?〜1段2段の段差があっても「ココロのバリアフリー」でバリアフリーを超える素敵なお店・場所に。


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池田君江(K-plus・代表/NPO法人ココロのバリアフリー計画・理事長)

関連記事:「ココロのバリアフリー〜温泉施設のガス爆発事故から(安倍宏行)」

 

7年前、「渋谷の温泉施設爆発事故」に遭い脊髄損傷となり、車椅子生活になりました。最初は、お洒落なお店や、今まで行っていたお店にもう行けない、引きこもりたいと思っていましたが、

「行けないお店なんてありません!段差、階段があったら自分が担ぎます!」
「壁があったら俺が壊します!!」

と言ってくれた素敵なトレーナーに出会ったことで、考え方が180度変わってプラスに生きられるようになりました。車椅子で生活していると一段の段差でも、

「バリアフリーになっていないお店です。

と断られることがよくあります。バリアフリーでもあっても、「他のお客様の迷惑になるから」と断られることもあります。しかし、周りのココロの優しさが少しあれば、段差なんて関係なくバリアフリーになることもあります。

とはいっても、ほとんどの人は車椅子の方と接したことがないので、どうしたらいいか、分からないのようです。接したことがないから当然だと思います。こちら側も伝えること、お願いすることが必要だと思うようになりました。そのことを気づかせてくれる人やお店に出逢い、ココロのバリアフリー”を応援してくれるお店を増やそうと、会社を設立し、「ココロのバリアフリー計画」をスタートさせました。

車椅子で生活していると、まだまだ行けないところ、入れないところ、断られるお店・・・たくさんあります。すべてのお店をバリアフリーにすることは無理かもしれません。しかし、少しでも障害のある人が外にでやすい環境になるよう「ココロのバリアフリー」を世に広めて行きたいと思っております。1 段2 段の段差があっても周りの少しのココロがあればバリアフリーを超える素敵なお店・場所になると思います。

では「ココロのバリアフリー計画」応援店とはどのようなお店の事を言うのでしょうか? 障害のある人や高齢者の方の状況はそれぞれ違います。私たちは、心をこめて、できる限りのお手伝いをしてくるお店のことをそう呼ぶことに決めました。

gazou411応援店にはシンボルマークのココロのバリアフリー応援店ステッカーを貼っていただいております。

このマークが貼ってあるお店はスタッフがココロを込めて接客し、「何かお手伝いすることはありませんか?」と声をかけ出来る限りのお手伝いをさせていただくという、ココロの意思表示です。

一方で、車いすの方や障害を持った方、ベビーカー、お年寄りにいたるまで、出かけやすい社会の実現の為に誰もが簡単に検索できる、応援店のバリア・バリアフリー情報を紹介する為のポータルサイトも開設しました。

障害のある人・高齢者の方はレベルによって状況がそれぞれ違います。応援店のお店・場所の入口幅・段差・トイレ幅・近くのユニバーサルトイレの案内などが載っており、個人個人がその情報を見て、判断できるようにしました。お互いがコミュニケーションを取り合い、少しでも居心地の良い環境になることを目指しています。

【執筆者】池田君江(いけだ・きみえ)K-plus・代表/NPO法人ココロのバリアフリー計画・理事長

2007年渋谷の温泉施設爆発事故で車いす生活になる。段差があっても周囲の少しのココロがあればバリアフリーを超えるすてきな場所になることを推奨している。障害のある方、車いすの方、ベビーカーを利用する方が心地よく外出できる世の中を目指し、2013年10月に「NPO法人ココロのバリアフリー計画」を設立し、ココロのバリアフリーを広める活動をおこなっている。

 

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