大規模接種センター予約始まる
安倍宏行(Japan In-depth編集長・ジャーナリスト)
【まとめ】
・「自衛隊 大規模接種センター」、東京は5月17日午前11時頃から、大阪は同日午後1時頃から予約開始。
・65才以上が対象で接種は5月24日から3ヶ月間。
・防衛省は、自治体のワクチンとの二重予約をしないよう呼びかけ。
各自治体で新型コロナワクチンの接種が始まる中、大都市における高齢者の接種を加速させる必要が出ている。
そうした要望に応えるべく、防衛省・自衛隊は、「自衛隊 大規模接種センター」の予約を、東京会場は5月17日(月)午前11時ごろから、大阪会場は同日午後1時頃から専用サイトで始めると発表した。
■ 接種期間と予約開始日
接種期間は5月24日(月)から3カ月、センター開設時間は、毎日午前8時から午後8時(土日、祝日含む)となっている。
対象は65才以上の高齢者でワクチン接種券を持っている人、かつ、自治体でワクチンを1回も打っていない人に限る。予約出来る地域を以下の通り段階的に拡大する。
5月17日~ 東京23区、大阪市内
5月24日~ 東京都、大阪府
5月31日~ 東京、埼玉、千葉、神奈川
大阪、京都、兵庫
接種は、予約した次の週に行われる。例えば、5月17日から23日までに予約した人は、5月24日から30日に接種し、以後、同様に繰り返す。1回目の接種時に、2回目の接種を予約する。
予約はネットのみで、防衛省のホームページにある、東京会場の予約サイト、大阪会場の予約サイトから申し込む。対話アプリ「LINE」でも申し込むことができる。東京センター、大阪センターの各LINE予約東京センター予約QRコードは以下。予約時には「券番号」と「生年月日」の入力が必要だ。
▲画像 QRコード(LINE予約東京センター)
▲画像 QRコード(LINE予約大阪センター)
■ 各接種センターの場所
東京は、大手町合同庁舎3号館(東京都千代田区大手町1-3-3)※アクセス
▲写真 大手町合同庁舎3号館 出典:防衛省
大阪センターは、大阪府立国際会議場(グランキューブ大阪)(大阪府大阪市北区中之島5-3-51)※アクセス
▲写真 大阪府立国際会議場(グランキューブ大阪) 出典:防衛省
住民票が東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県にはないものの、65歳以上の方であって、単身赴任者など、これらの1都3県に居住の実態がある人は、6月7日(月)から予約が可能。
また、基礎疾患を有する人及び高齢者施設等の従事者で、市区町村から接種券の送付を受けた人への予約受付期間等については、詳細が決まり次第、発表となっている。
▲写真 新型コロナウイルス感染症患者を収容するホテルで活動摺る自衛隊員 2020年4月7日(今回の大規模接種センターと関係はありません) 出典:Carl Court/Getty Images
■ 二重予約
既に自治体で予約した人が、大規模接種センターの予約と二重に予約する可能性が指摘されている。
防衛省は、二重予約すると、準備したワクチンが無駄になるとして、
・既に市区町村で接種の予約をしている人は、自衛隊大規模接種センターの接種予約はしないこと。
・万が一、市区町村での予約と、自衛隊大規模接種センターの予約が重複してしまった場合は、速やかにどちらかの予約を取り消すこと。
と呼びかけている。
また、注意しなければならないのは、自治体のワクチンはファイザー社製で、大規模接種センターのワクチンはモデルナ社製だということだ。どちらも有効性に大きな差はないとされているが、接種前に自分で判断することが重要だ。
トップ画像 図:自衛隊 東京大規模接種センターのバナー 出典:防衛省
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この記事を書いた人
安倍宏行ジャーナリスト/元・フジテレビ報道局 解説委員
1955年東京生まれ。ジャーナリスト。慶応義塾大学経済学部、国際大学大学院卒。
1979年日産自動車入社。海外輸出・事業計画等。
1992年フジテレビ入社。総理官邸等政治経済キャップ、NY支局長、経済部長、ニュースジャパンキャスター、解説委員、BSフジプライムニュース解説キャスター。
2013年ウェブメディア“Japan in-depth”創刊。危機管理コンサルタント、ブランディングコンサルタント。