[現役女子大生・留学リポート]三木絵未奈の“異国の地で日々、奮闘中!”(1)
みなさん初めまして!
現在、京都にある立命館大学からカナダのブリティッシュコロンビア大学に1年間留学をしている現役女子大生の三木絵未奈です。今回、素敵なご縁がありまして、記事を書かせていただけることになりました。日本にいるみなさんへ向けて、学生から見たカナダの課題や日本人が知らないカナダなど、あらゆることをお伝えしていきたいと思います!
留学する前のバンクーバーのイメージといえば、“自然が多い、アジア人が多い、安全、雨”という感じでしたが、最初に覆されたのは“安全”でした。バンクーバーのダウンタウンは、観光客のショッピング街である一方、多くのホームレスや薬物中毒の人々のたまり場ともなっています。こっちに長く滞在している人に聞けば、これでもバンクーバーオリンピック以後だいぶ減ったのだそう。カナダに来て最初の衝撃でした。
最もホームレスが多く集まるというダウンタウンの東部はただならぬ雰囲気が漂っており、ホームレスや薬物中毒者があふれかえっているため、昼間でも決して安全とは言い切れません。観光地でもあるバンクーバーのホームレス問題は現在のカナダの大きな課題だといえます。
また安全だと思い込んでいたキャンパス内でも9月下旬から若い女性を狙った性的暴行犯罪が次々と起こり、約1ヶ月間で4件にまでのぼりました。凶悪なことに複数犯の犯行であり、犯人の内1人の似顔絵が公開された今も犯人は捕まっていません。
(容疑者の似顔絵が載っている新聞のウェブ)
さらに1週間ほど前には、男性が強盗にあい、犯人の持っていたナイフでけがをするなど、もはや誰も安全ではないといった現状です。大学側もSafe Walkという付き添いサービスの利用の促進や防犯用ホイッスルの配布、警備員の増員、深夜のパトロールなど厳重体制をしいています。一方で、大学側の警備体制や犯罪対策が不十分であると抗議する学生の声もあがっています。
また11月上旬には校内でUBC学生によって、性犯罪だけでなく、警備体制や大学側の警備体制に抗議するデモ行進も行われました。まだまだ大学側も対策を見直していく必要があります。学生がデモを起こすというのも日本ではあまり見られない光景です。比較的安全で住みやすいと言われているカナダでも安全面での課題はまだまだありそうです。
(デモをする学生達)
やはり、日本の安全性の高さは世界のどの国も上回るものであると実感しました。ここには書ききれないほど、カナダに来て3ヶ月で感じたことはたくさんあります。
次回もみなさんが知らないカナダをお伝えします!
【リポーター学生の紹介】三木絵未奈(みき・えみな)
1993年京都生まれ京都育ち。立命館大学国際関係学部に進学。2013年2月から1ヶ月間アメリカのニュージャージー州へ留学。2013年8月から現在にかけてカナダのUniversity of British Columbiaに留学中。人種・性別・言語など人の“違い”を見つめ、アイデンティティーを尊重しあう社会”を築くために若い世代の私たちは何をすべきなのかということに興味を持ち、自分なりの答えを見つけ出すために、多文化国家であるカナダで日々多様性を感じながら模索しています。エネルギッシュに生きたい!! 人にパワーを与えたい!! 刺激的な毎日を求め、学生としても人としても成長するために留学を決意。とにかく人と関わることが好きで好奇心旺盛だけど一人の時間も好き。“人と同じ”ことがきらい、楽しむときはとことん楽しんでcrazyになる。この冬には南米旅行を計画中。また、カナダの託児所でのボランティアやカナダ西海岸での東日本大震災の瓦礫撤去ボランティアにも参加予定!異国の地で日々奮闘中の現役女子大生!
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