[水野ゆうき]「政治活動」と「選挙活動」の違いを見抜け〜選挙が近づくまで一切顔を見せない政治家やネット選挙が解禁となった瞬間に突然SNSを始める政治家に、あなたの貴重な一票を投じますか?
水野友貴(千葉県我孫子市議会議員 )
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地方政治で待ち受けているのは2015年に行われる統一地方選。選挙に向けて約1年~半年前に候補者が活動をし始めると言われている。2014年はちょうど1年前となる年だ。
2014年の後半にかけては、今まで見たこともなかったような政治家がお祭りやイベントなどにどんどん各地に顔を見せ始め、やたらと駅頭活動が盛んになることは容易に想像できる。「あれ?こんな議員さんいたっけ?」と有権者が思うことも増えてくることが予想される。
今一度有権者に考えてもらいたい。
これまで、選挙が近づくまで一切顔を見せなかった政治家に、あなたの貴重な一票を投じますか?
・・・と。
2013年の夏に行われた参院選でも同じであった。ネット選挙が解禁となった瞬間に突然ツイッターやFacebookを始めた候補者が見受けられた。解禁になろうがなるまいが、日々活動している議員は既にSNSツールは活用している。
地方は任期が4年である。最後の1年や半年で駆け込み活動をする議員と4年間みっちりと地道に活動をしてきた政治家。自分の住む市町村の重要な監視機関を担う議員を選ぶのは有権者である。政治活動と選挙活動というのは異なる活動であり、要は選挙活動にだけご執心な議員が大量にいるということだ。
選挙が近づくにつれて「私がこれをやりました!」合戦が繰り広げられる。しかし、政治家のチェックをする有権者が4年間をずっと見ていれば、本質が見抜けるはずだ。
有権者はこのことを十分に肝に銘じて、2014年の政治家の動向をしっかりと見極めた上で2015年の投票行動に活かしてもらいたい。
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