.政治  投稿日:2016/2/16

“議員教育”必須 低レベル議員続出で

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山田厚俊(ジャーナリスト)

「山田厚俊の永田町ミザルイワザルキカザル」

「あまりにも議員の質が低下している。どうしたものか……」

副大臣まで務めたことのある自民党の中堅衆院議員は、こう言って顔をしかめた。

『週刊文春』のスクープによって、自民党の宮崎謙介衆院議員が議員辞職を会見の場であきらかにした。同じ自民党議員からすれば、選挙区を歩けば、批判の矢面に立たされる。相当困っているのは、想像に難くない。

同じく文春のスクープで、甘利明前経済再生担当相が金銭授受疑惑で閣僚辞任。加えて、2月7日、長野県松本市の講演で丸川珠代環境相が、東京電力福島第一原発事故への対応で国が追加被曝線量の長期目標として示している年間1ミリシーベルトについて、「何の科学的根拠もない」と発言。12日夜に会見し、発言を撤回するとともに、「福島の皆様には誠に申し訳ない」と陳謝した。

また、2月9日の記者会見で島尻安伊子沖縄北方領土担当相が、北方領土の一つである「歯舞群島」を読めず、赤っ恥をかいた。

どの事例を見ても、とても政権与党の閣僚の話とは思えない。甘利氏に至っては、4度の閣僚を経験しているベテランだ。なのに、大臣室での金銭受け渡しに応じているのだから、あきれてものも言えない。その挙句、チャラ男議員の不倫騒動ときたのだから、有権者からすれば「なんじゃ、こりゃ?」と、文句の一つを言いたくなるのも当然だし、言われた自民党議員にしても、ただただ頭を下げるしかないのである。

野党が体たらくの中、年内解散説が流布されている。どのようなタイミングで安倍晋三首相が決断するのか分からないが、経済の先行きも不透明感を増すばかり。自民党にとってかなり逆風が強まっていると感じるのも無理はない。

しかし、このようなスキャンダルや失言などは、与野党の問題というより政治家の資質の問題で、その先には政治不信が待ち受けている。自民党が襟を正すのはもちろんだが、野党も対岸の火事ではなく、自分たちの党の“議員教育”を見直す機会ではないだろうか。

 

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この記事を書いた人
山田厚俊ジャーナリスト

1961年、栃木県生れ。東京工芸大学短期大学部卒業後、建設業界紙、タウン紙の記者を経て95年4月、元大阪読売社会部長の黒田清氏が代表を務める「黒田ジャーナル」に入社。阪神・淡路大震災の取材に加わる。震災取材後、事務所から出向する形でテレビ制作に携わる。黒田氏死去後、大谷昭宏事務所に転籍。2002年から週刊誌で活動を始める。2009年2月、大谷昭宏事務所を退社。フリー活動を開始。週刊誌をはじめ、ビジネス誌、月刊誌で執筆活動中。

山田厚俊

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