<日本の美意識を世界に>セブ島に「美容大学」を設立するために全力で走り続ける[フィリピン・セブ島で活躍する日本人]
佐々木勝(DONNA 代表)
世界へ流行を届けられる美容師になり、美容師になってよかったと言ってもらえる会社を創造する・・・
そんな思いで日本で創業し、その後15年経ちました。そして2013年11月、フィリピン・セブ島で日本人で初めて、エステ・ネイル・アイラッシュを行う、トータル・ビューティーサロンをオープンしました。
セブで起業したきっかけは、友人が英会話学校を作ると聞いたこと。初めてセブ島に来た時、セブには日本人経営の美容院も美容学校もないということを知りました。これはチャンスと思い、即、夢である「美容学校」設立に向け、行動に移しました。
なぜ「美容学校」なのでしょうか。まず、「美容学校」を作ることで、「海外に住みたい」、「海外でお店を持ちたい」という人たちの夢を叶えるお手伝いが出来ると考えました。さらに、その学校で大学卒業資格まで取れれば、未来の美容業界、ひいては日本のためにもなるという思いで、「美容学校」からさらに発展させて、「美容大学」の設立に今、全力で走り続けています。
「美容大学」で、美容技術と日本式のサービスを身につけ、かつ英語が話せれば、世界中どこの国に行こうが勝算は必ずある、と信じています。 私は日本では8店舗経営し、16年間ビジネスを進化させ続けてきました。
海外での創業は想像以上に大変ですが、やりがいのあるものです。そこで一番重要なのは、やはり信頼できる現地の仲間です。フィリピンの現地社会には、夢を持っていて熱い人が多く、日本人だと名乗るだけで信頼し、仲間に入れてくれる心の広さがあります。
これから海外に挑戦される方に言いたいことは、セブでのビジネスチャンスは無限大であり、日本式の「あったらいいな」を形にさえすれば、必ずビジネスになる、ということです。
考えたり、悩んだりせずに、まず自分の目で確かめることが大事です。どの道、色々な局面に会うので、走りながら考えればいいのです。 とは言え、甘く見ていると海外では通用しないのも事実です。しっかりとしたビジョンや理念を持ち、「誰に何を提供するのか」、ターゲットを絞り込んで挑む戦略的な思考が重要と感じます。
To become a best stylist in the world.
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【今回の執筆者紹介・佐々木勝】
1965年大阪生まれ。若いころは常にトップスタイリストとしての地位を確立し、大阪有名店、店長を経て1998年DONNA設立。日本で8店舗経営。雑誌やコレクション、広告撮影のヘアメイク、化粧品関連のアドバイザー、講演、カット講師、人財コンサルタント等で幅広く活躍。現在セブ島にて「日本の美意識を世界に」を掲げ、日本人初のアイラッシュ・ネイル・エステティックを行える美容院設立。また、日本の技術・教育システムは世界に通用する信念を持ち、自らが苦労した語学も同時に習得でき、早期スタイリスト育成が可能なアジア・ビューティー・カレッジ開校。