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.国際  投稿日:2014/6/17

[磯村かのん]<スペイン・イビサ島の魅力>世界中のセレブとパーティー・ピープルを魅了するその秘密とは?


磯村かのん(ライター・通訳・起業家)

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ハワイやタイなど普通のビーチに飽きてしまった方にお勧めのリゾートをご紹介します。

西地中海のバレアレス諸島に属するスペイン領イビサ島は、島全体がユネスコの世界遺産として登録されているリゾート地です。地中海一美しい海といわれるこの島は白い砂に囲まれ、海水はクリスタルのように透明です。

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日本ではあまり知られていないイビサ島ですが、5月から10月の始めまで平均30℃と温暖で雨がほとんど降らないので世界中から観光客が訪れます。イビサの中心地のマリーナには10億円規模の巨大ボートが停泊し、レオ様やパリス・ヒルトンなどのハリウッドスター、スポーツ選手、ヨーロッパ、ロシア、中東のお金持ちなど世界中のセレブが集います。

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安価な宿と飲み屋が立ち並ぶ島の西側のエリアはヨーロッパの若者で賑わい、あまり栄えていない島の北側には60年代にヨーロッパやアメリカから移住してきたヒッピーや、瞑想やヨガを定期的に行う、スピリチュアル系の人々が多く見られます。

島の面積は571平方キロメータと淡路島位の大きさで人口は約五万人。多様な人々を魅了するこの小さな島の魅力とは一体何なのでしょうか?

第一に挙げられるのがパーティーです。1980年代後半からヨーロッパのパーティー・シーンの中心として知られ、シーズン中は世界的に有名なDJが毎朝、昼、晩、イベントを繰り広げるという、祭り好きにはたまらない島なのです。

なぜ朝と昼もパーティーが行われているのかというと、クラブが盛り上がるのは午前2時から午前7時位までで、その後はアフター・パーティーと呼ばれる、元気すぎて寝られない人向けの宴が続くからです。 まず、夕方まで別会場やプール付きの邸宅でパーティーが行われ、夕方からは様々なビーチ・パーティーが始まり、その後は、クラブでパーティーがはじまるといった仕組みになっているのです。

聞いているだけで疲れそうですが、LCCを利用し、金、土、日と寝ないでパーティーをして帰っていくヨーロッパ人がたくさんいるのです。 日本のクラブの客層は20代の若者が中心ですが、イビサのクラブは観光地化されており、20代から60代過ぎの大人まで幅広い年齢層が楽しめる構成になっています。

音楽はハウスとテクノが主流ですが、ビーチボーイズやビートルズの曲を一晩中かけるクラブイベントもあり、年配のカップルが手を取り合って踊る姿は微笑ましいです。

一万人以上集客できる世界で一番大きなクラブや、五千人以上集客できるクラブが4つあり、日本とは規模が違います。他にもたくさんの小さなクラブや夕方からプール・パーティーを行うビーチ・クラブ、夕日を見ながら音楽を聴くことができるラウンジ・バーなど遊ぶ場所が多いのも特徴です。

また、イビサの魅力は島を取り囲む60以上の美しいビーチ、新鮮な海の幸と手頃で美味しいスペインワイン、不思議なエネルギーを発するパワースポット、世界文化遺産である城壁に囲まれた中世の旧市街など、多岐にわたります。パーティーに行かなくても楽しめることから、年配の方や家族連れも多く見られます。

私はイビサ在住3年目ですが、この島の魅力は「自由」だと感じています。ありとあらゆる趣向や欲望を満たすことが可能なので、享楽にふけるもよし、パワースポットで精霊と交信するのもよし、何にも考えないでビーチでだらだらするのも、全裸で泳いでも、クラブで夜から昼まで踊り狂ってもよしというように、何でもありという雰囲気なのです。

私はこの島で暮らすようになり固定観念が崩され、「こうあるべき」とか、「何歳だからこうしないと」というようなことに囚われた考え方をすることが少なくなりました。 イビサの近くにはマジョルカ島、サルディーニャ島、マルタ島、シチリア島など島はいろいろありますが、イビサほど自由な島はありません。

心身ともに開放感を味わう。そんな体験こそ、今の日本人にとって必要なのではないでしょうか。

 

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