<「国際女性ビジネス会議」が7月13日に開催>18年目!のテーマは「ゲーム・チェンジャー」
ウィノミクスという言葉が独り歩きし始めて間もないうちに、件のセクハラ・ヤジ問題が勃発、本当に日本は女性がいきいきと働くことが出来る国なのか?そんな疑問を抱く読者も多いに違いない。
女性を対象としたセミナーやイベントはあまたあれど、「国際女性ビジネス会議」ほど長い歴史を誇る会議は珍しい。なにしろ、18年前から続いているのだ。1996年に始まったこの会議、19回目の今年のタイトルは、「Game Changer(ゲーム・チェンジャー)」だという。「発想を転換しよう」、「ルールを変えていこう」という意味が込められているという。
「日本はアベノミクスで景気もやっと本格的に動き始めている。しかし、やることは多い。習慣や考え方、そしてルールを1から変えて行く人が必要だ。」(主催の株式会社イーウーマン佐々木かをり社長)
一人一人のゲストと交流を持つ佐々木氏は、各ゲストを掛け合わせた時に起きる“化学反応を考ながら”他にはない会議を目指した結果、動員数は増え続けけ、毎回参加者の満足度は高いという。
今回もゲストは多彩。マリナ・マハティール氏(ライター・マハティール元マレーシア首相長女)、小室淑恵株式会社ワーク・ライフバランス代表取締役支社長、三浦豪太プロスキーヤー、スプツニ子!アーティスト・マサチューセッツ工科大学メディアラボ助教、竹村真一文化人類学者、森まさこ内閣府特命担当大臣などが名を連ねる。
参加者がゲストとのディスカッションにも参加できる、インタラクティブな円卓会議を設置しているのが特徴だ。 参加者の職業、年齢、国籍など、一切の制限はなく、高校生、大学生、産休や育児休暇中の女性も参加できる。参加者の年齢構成は35~40歳が平均値。参加者数は800~1000人くらいでそのほとんどが女性であり、男性は参加者の5~8%にとどまっている。
「(女性が働く上で)法制度はまあまあ整って来た。25年前よりは良いが、男性が変わらねばならない。元々の枠組み、骨組み、全体も変えていく必要がある。」(佐々木社長)
こうした「女性」を冠にしたイベントが未だに数多く存在するのは、女性が働く環境・社会の空気には、まだまだ旧態依然とした部分が多いことの証左でもあろう。
性差を超えて、自由に、そして効率よく働ける社会の実現へ。そのためには、男性の意識改革は不可欠だと思われる。まずは、こうしたイベントへの男性の参加率を挙げるところから始めねばならない。
第19回国際女性ビジネス会議
- 2014年7月13日(日)10:00~20:00@ホテル グランパシフィック Le Daiba
- http://www.women.co.jp/conf/
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