2017総選挙ファクトチェックプロジェクト
国際  投稿日:2017/4/30

トランプ大統領は「ライオン」

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古森義久(ジャーナリスト・麗澤大学特別教授)

「古森義久の内外透視」

【まとめ】

・トランプ大統領、支持率は歴代最下位。 

・トランプ氏動物に例えると?の問いに支持者「ライオン」、不支持者「ゾウ」と回答。

・トランプ氏の評価に大きなばらつき。

 

アメリカのドナルド・トランプ大統領が就任以来100日目を迎えたということで、改めての多様な評価や批判の対象となった。現時点での同大統領へのアメリカ国民一般の支持率は歴代大統領にくらべてきわめて低いというのが最大の特徴のようだが、トランプ氏は国民の目からみて、動物にたとえるとなんなのか。政治指導者の動物との類似というのも、一見、あまり意味がなさそうにみえて、意外に正確なイメージの放射ともいえそうだ。

アメリカの国内政治の研究と世論調査で定評のあるバージニア大学政治センターが4月中旬に全米規模で実施した調査では多様な質問のなかで「トランプ大統領は動物にたとえればなんだと思うか」という問いがあった。この特定の質問は全米の広い地域から選ばれたフォーカス・グループ(少人数の特定代表によるグループ)を対象に提起された。具体的にはトランプ大統領への支持と不支持の両グループ各約30人に対して問われた。

その調査結果によると、トランプ大統領が似ていると思う動物としては、第一のトランプ支持グループのうち19人がライオンだと答えた。不支持グループでは2人がライオンと答えたという。

支持グループの回答者たちはその理由としてトランプ大統領に関して次のような描写を述べた。

「自己主張が強い」

「パワフルな指導者」

「吠える」

「賢い」

「恐ろしい」

「他を恐れない」

「配下を守る」

一方、トランプ不支持グループではトランプ大統領に似ている動物として「ゾウ」が3人、「ウシ」が3人、「ヘビ」が3人、「イタチ」が2人という回答が得られた。

同不支持グループではトランプ大統領の人間的な特徴としては次のような感想が述べられたという。

「もし攻撃を加えられれば、相手を殺そうとする」

「怒ると、破壊的な反発をみせる」

「ずるがしこく、意地が悪い」

「他の動物を食べる」

「信用できない」

「毒性を持つ」

「傲慢で自己中心」

「器が小さく、立ち回りがうまい」

以上、多様な感想である。アメリカ国民の情緒的な感覚というレベルでもトランプ大統領への態度はこれほど幅が広いわけだ。ただし同大統領をライオンにたとえるという前向きな評価も多いことは日本の主要メディアのトランプ報道ではほとんど伝えられないようである。

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この記事を書いた人
古森義久ジャーナリスト

産経新聞ワシントン駐在客員特派員、麗澤大学特別教授。1963年慶應大学卒、ワシントン大学留学、毎日新聞社会部、政治部、ベトナム、ワシントン両特派員、米国カーネギー国際平和財団上級研究員、産経新聞中国総局長、ワシントン支局長などを歴任。ベトナム報道でボーン国際記者賞、ライシャワー核持込発言報道で日本新聞協会賞、日米関係など報道で日本記者クラブ賞、著書「ベトナム報道1300日」で講談社ノンフィクション賞をそれぞれ受賞。著書は「危うし!日本の命運」「中・韓『反日ロビー』の実像」「トランプは中国の膨張を許さない!」など多数。

古森義久

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