都合悪い事実報じず 朝日とCNN
古森義久(ジャーナリスト・麗澤大学特別教授)
「古森義久の内外透視」
【まとめ】
・7月27日朝日新聞、CNN社長インタビューを掲載。
・トランプ大統領に「フェイクニュース」
・都合の悪い事実を切って捨てた一方的 な報道の典型。
朝日新聞のCNN社長のインタビュー記事には唖然とさせられた。
朝日新聞は7月27日朝刊にCNNのジェフ・ズッカー社長のイン
この記事はトランプ大統領がCNNを「フェイク・ニュース局」と
たとえば、
同記事の全体がCNNの報だけが正しく、その報道を批判や、
アメリカのメディア界でも政界でも、CNNの誤報ははっきりと確認されている。CNN自身が認めた誤
・CNNは6月22日、「
・CNNは1月10日、「
トランプ氏はロシア諜報機関との密接なきずなを保ち、 モスクワのホテルで乱交パーティーなどにかかわった」 という元イギリス諜報工作員作成の報告書の内容を報道したが、 その後、アメリカ政府機関などの調査でその情報にはまったく根拠 がないことや、 報告書自体が米側の反トランプ陣営からの依頼で作成されたことが 判明した。 ・CNNに定期出演していた有名な女性コメディアンが5月30日、
トランプ氏の生首をぶら下げる映像のビデオを自分のツイッターな どで流した。この女性は超党派の非難を浴び、CNNとの出演契約を即座に解除された。この出来事の背景にはCNNを中心に反トランプ勢力が集まるという実態があった。
朝日新聞のこの記事はCNNのこうした実際のミスやトラブルにま
しかもこの記事はCNNが昨年の大統領選挙中から民主党のヒラリ
要するに、このインタビュー記事は朝日新聞の自己の都合の悪い事
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この記事を書いた人
古森義久ジャーナリスト/麗澤大学特別教授
産経新聞ワシントン駐在客員特派員、麗澤大学特別教授。1963年慶應大学卒、ワシントン大学留学、毎日新聞社会部、政治部、ベトナム、ワシントン両特派員、米国カーネギー国際平和財団上級研究員、産経新聞中国総局長、ワシントン支局長などを歴任。ベトナム報道でボーン国際記者賞、ライシャワー核持込発言報道で日本新聞協会賞、日米関係など報道で日本記者クラブ賞、著書「ベトナム報道1300日」で講談社ノンフィクション賞をそれぞれ受賞。著書は「ODA幻想」「韓国の奈落」「米中激突と日本の針路」「新型コロナウイルスが世界を滅ぼす」など多数。