［現役女子大生・留学リポート］豊間友佳子の“ありのまま！ドイツ生活”(1)まずは紹介「ケルンはどんな街？」

.国際　投稿日：2014/1/22

［現役女子大生・留学リポート］豊間友佳子の“ありのまま！ドイツ生活”(1)まずは紹介「ケルンはどんな街？」

豊間友佳子（慶応義塾大学3年｜ドイツ・ケルン大学留学中）

みなさん、初めまして！慶應義塾大学環境情報学部３年の豊間友佳子と申します。現在、慶應義塾大学から交換留学生として、ドイツのケルン大学(University of Cologne/ Universität zu Köln)に留学しています。ドイツに来て５か月目である私が、”Viva Colonia!”である私の留学生活を、みなさんにありのままにお伝えしたいと思っております。

◆Wie ist es in Köln?―ケルンはどんな街？◆

大聖堂があることでお馴染みのケルンは、絶えず観光客が訪れる活気に溢れた街で、ドイツの中でも、ベルリン・ハンブルク・ミュンヘンに並び、有数の大都市です。ケルンの近くには、旧西ドイツの首都であったボンや、多くの日系企業が支社を置くデュッセルドルフなどがあります。

ケルンという名がラテン語の”Colonia(植民市)”から来ているとおり、ローマ帝国時代の植民市であり、街中に多くのローマ遺跡が見られます。一方で、第二次世界大戦時に多くの建物が大破したため、旧市街地以外は代々継承された家々が並ぶ古い街並というわけではなく、比較的モダン型の都市であるといえるでしょう。私が通っているケルン大学も、創立1388年とヨーロッパ最古の大学の一つでありますが、大学の外観は比較的新しいです。

ケルンは、ドイツの中でも非常にオープンで明るい性格の人が多いことで有名です。電車が発車しそうなとき、電車に向かって走っている人を見つけたら、乗客がすかさず足でドアを開けておいてくれたり、電車の中やプラットホームでは高い確率で誰かが話しかけてきたり。しかし、そんな市民の明るさとは裏腹に、お日様はいつも雲に隠れています。特に秋からはどんよりとした天気の続く毎日で傘が手放せず、さすがのケルン市民も気が滅入ってしまう様です。

そんな中、気分を明るくするために(?)と、10月にオクトーバーフェスト(発祥はミュンヘンですがケルンでも開催され、Kölschという地ビールが大量消費されます)、12月にクリスマスマーケット(ドイツの各都市でやっていますが、ケルンではカーリング場やスケート場まで設置されます)、11月11日と2月末～３月初めにカーニバル(国内最大です)が開催されます。

また、ケルンでは、2003年にドイツ人バンドDe Höhnerによってリリースされた”Viva Colonia”という、ケルンの方言で書かれたケルンを讃える曲が様々な場面でよく歌われます。特にカーニバルでは、曲のイントロが流れた瞬間、喝采が起こると同時に近くの人と肩を組みながら歌います。さらに、FC Kölnという２部リーグチームも、市民から非常に愛されており、試合の前後になると、中央駅にFC Kölnのユニフォームを着たり顔にケルンを象徴するDomのペイントをしたりしている人によく出くわします。

このようにケルンでは、他の都市と比べて、人と人との垣根が低く、市民が自分の街をこよなく愛し、誇りを持ち、”Kölner(ケルンの民)”であるという仲間意識が強いように感じます。人口の18％が外国人である国際都市であるにも関わらず、世界中から集まった人々に郷土愛をもたらす街というのは非常に魅力的です。それは、”Kölner”であることを感じさせるこういった数々のイベントが人をオープンにさせ、人々が繋がることができるというのが大きな理由であると思います。

街を愛する人々と共に、人々から愛される街で過ごす生活は、特に日本の大都市では、今やなかなかできない経験かもしれません。

次回は、ケルン大学についてお伝えしたいと思います！

【レポーター紹介】豊間友佳子（とよま・ゆかこ）

1993年神奈川県生まれ。私立フェリス女学院中学・高等学校を卒業後、2011年慶應義塾大学環境情報学部に進学。高校１年生の時、”世界を見たい”という一心で、初めて日本を一人で飛び出し、Oxford大学St.Hugh’s Collegeのサマースクールに参加、大学入学後の交換留学への挑戦を決意。専攻の環境エネルギー政策を、環境大国として先進国を先導するドイツで学びたいという思いから、2012年9月にドイツ・ボンにあるGoethe-Institutに短期語学留学し、翌年2013年9月より１年間ドイツ・ケルン大学に交換留学する。

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